「ゲームアプリのダウンロード数を最大化させたい」
「効率的にゲームアプリのマーケティングを実施したい」
このような考えを持つ場合には、今回ご紹介するTikTok広告がおすすめです。
TikTokでは、2020年下半期近くからゲームジャンルの動画が人気を集めています。さらにTikTok運用型広告を使うことで、ゲームアプリのCTRやCVRを飛躍的に高められると話題の「プレイアブル広告」の出稿が可能です。
このようにゲームアプリのマーケティングに最適な仕組みが整ったTikTokを活用しない手はありません。本記事でお伝えするTikTok広告を活用したゲームアプリのマーケティング方法を参考に、ダウンロード数や課金率を最大化させましょう。
TikTok広告はゲームアプリのマーケティングやダウンロード獲得と好相性
TikTok広告は、ゲームアプリのダウンロードを獲得するには最適なプラットフォームです。TikTok広告をうまく活用すれば、ほかのSNS広告よりもアプリマーケティングにおいて高い運用成果を上げられます。
そもそもTikTok広告とは、世界のダウンロード数20億回を超えるTikTokアプリにて広告を掲載できるサービスです。
リーチ獲得に向く起動画面広告やインフィード広告のほか、「#Challenge」や「Branded Effect」といった独自広告を利用できます。たとえば、サントリーの「#ピーカーダンス」やユニクロの「#UTPlayYourWorld」など、#Challengeで大いに成功したキャンペーンの名を耳にしたこともあるでしょう。
TikTok広告では単にリーチやCVを最大化するだけではなく、独自広告を活用してユーザーとの繋がりを強化することもできます。
TikTokにはゲームアプリが好きなユーザーが多い
数あるSNSや動画共有サービスのなかでも、TikTokのユーザーは特にゲームアプリ好きが揃っています。
TikTok For Businessの調査によると、「ゲームに興味がある」と答えた30~40代男性ユーザーのは、TikTokを利用していない人に比べて125%も多いことが分かりました。また、「過去1ヶ月にゲームアプリを使用した」や「ゲームをするとき、スマートフォンを使用する」と回答したTwitterユーザーの数も多くなっています。
ほかにも、「ゲームのなかで使えるアイテムなどを購入したことがある」や「過去1ヶ月にモバイルゲームにお金を使った」などの質問に対しては、TikTokを利用しない人よりTikTokユーザーのほうが200%以上も多い結果が現れました。
TikTokはもともと投稿動画の尺が15秒に制限されており、人気のあるコンテンツはダンスやリップシンクなど一発芸的なものとなっています。「誰もが楽しめるプラットフォーム」というだけあり、TikTokに集まるユーザーはゲームアプリにも強い関心を示すことがうかがえます。
ゲームジャンルの動画がじわじわと人気を集めている
ゲームに関するコンテンツが徐々に注目を集めているのは、これからTikTok広告を出そうとするゲームアプリ配信会社には追い風です。
TikTokでは、ゲームに関連するカテゴリが2020年10月から12月のわずか3ヶ月間で、動画の総視聴回数73億回、投稿総数142万という驚異的な数字を記録しました。人気が出るまでにある程度の実績が必要なYouTubeとは違い、無名でも内容が面白ければバズりやすいTikTokの性質がゲームジャンル流行の背景にあります。
最近ではTikTokに進出するゲーム実況者も多く、その関連テーマは右肩上がりで推移しています。
また、2021年8月13日には、ポケモンがTikTokの公式アカウントを取得しました。それだけゲーム会社にとってもTikTokの影響力は無視できるものではないということです。
ゲームアプリのダウンロード獲得につながる新機能が追加
TikTok広告のアカウントを取得できる「TikTok For Business」では、ゲームアプリ配信会社のために「TikTokゲーム事前登録」という新サービスをリリースしました。
「TikTokゲーム事前登録」とは、リリース前のゲームアプリのTikTokビジネスアカウントをフォローすると、ユーザーがそのゲームの事前登録を行える機能です。事前登録を行ったユーザーに対し、ゲームアプリ配信会社はゲームのリリース後、TikTokからユーザーにリリース通知を送りアプリのダウンロードを促せます。
さらに「TikTokゲーム事前登録」には、以下のような効果も期待されています。
- 市場予測
ゲームをリリースする前に、ゲームに強い関心を示すユーザーから意見を聞ける。開発中のゲームアプリをよりよいものに最適化できる。 - 高品質なコンバージョン
ユーザーとのプライベートメッセージを通じてリリース情報を送信できるうえに、自社アカウントや過去に出稿した広告に興味を示したユーザーにリターゲティングが可能。アプリダウンロード後も積極的に課金やコンテンツ配信を行ってくれる、質の高いユーザーを確保しやすい。 - ゲームコミュニティの活発化
リリース前の情報が広まることで、TikTok内のゲームコミュニティが活発化する。ゲームアプリのLTV(顧客生涯価値)やROI(投資利益率)を高めたり、ブランドの認知拡大につなげたりする場合に効果的。
ティックトック運用型広告でゲームアプリダウンロードを獲得
ゲームアプリのダウンロードを獲得したりマーケティングに活用したりする場合には、「TikTok運用型広告」がおすすめです。
TikTokには数多くの広告メニューが存在しますが、そのほとんどが純広告にあたります。純広告とは、固定の広告費を投じてあらかじめ定められた掲載枠に広告を出稿する仕組みで、運用型広告と対になる広告です。
純広告 | 運用型広告 | |
起動画面広告、#Challengeなど | 主な広告メニュー | TikTok運用型広告 |
固定式 | 広告費 | オークション式 |
固定の広告掲載枠 | 広告の掲載場所 | 入札額によって変化 |
TikTokのみ | 掲載メディア | TikTokを含め計3つ |
TikTokでは基本的に不可 | ターゲティング | 詳細なターゲティングが可能 |
・リーチやCTRの最大化 ・ユーザーの目にとまりやすい | メリット | ・運用中に設定を変更可能 ・低予算で出稿できる ・細かくターゲットを絞れる |
・広告費が高い ・一度出稿すると設定変更不可 ・ターゲットを絞り込めない | デメリット | ・入札額が低いと目立ちにくい ・入札額が低いと表示されない |
運用型広告の費用はオークション形式で決まります。オークション形式とは、同じようなターゲティング設定をする競合他社と、掲載枠をかけて入札額を競い合う仕組みです。
たとえば興味関心ターゲティングで「スポーツ」を指定した場合、同じく「スポーツ」のターゲティングを行う別の広告主と自社の入札額とが比較されます。より高額な入札額を提示するほど、ユーザーの目に触れやすい場所に掲載される可能性が高まります。
TikTok運用型広告とゲームアプリマーケティングの相性がよい理由
TikTok運用型広告がゲームアプリのダウンロード獲得やマーケティングに向いているのは、以下のような理由があるからです。
- ゲームに興味のあるターゲットを絞り込めるため
- 「アプリイベント最適化配信」の機能を使えるため
- モバイル広告プラットフォーム「Pangle」に出稿できるため
理由①ゲームに興味のあるターゲットを絞り込めるため
TikTok運用型広告で詳細なターゲティングが可能なことは先述した通りです。たとえば性別や年齢、地域といったデモグラフィック要素のほか、ユーザーの行動や興味などの条件でもターゲットを絞り込めます。
特に興味関心の分野では、「ゲーム」の条件を指定できます。これはゲームに深い興味があるユーザーのみを絞り込むターゲティング設定です。「過去にゲーム実況動画を配信していた」「TikTokでよくゲーム系の動画を視聴している」といったユーザー属性をAIが読み取ります。
当然、ゲームへの興味が深いほどゲームアプリのダウンロードを獲得できる可能性が高まるため、純広告よりもTikTok運用型広告のほうが効率よくアプローチが可能です。
理由②「アプリイベント最適化配信」の機能を使えるため
アプリイベント最適化(AEO)配信とは、アプリイベント(ダウンロード率や課金率といった指標)を完了させる見込みの高いユーザーに対し、集中的に広告を露出させる機能です。
つまり、コンバージョンの見込みが高いユーザーに広告配信を集中させ、余計な広告露出を抑えられるということです。このアプリイベント最適化配信は、TikTok運用型広告でしか利用できません。
アプリイベント最適化配信を利用した広告出稿を行う場合、以下3種類の入札タイプを選べます。
- 直接アプリイベント入札
あらかじめ設定したアプリイベントの目標単価で広告が掲載できるように、システムが入札額の自動調節を行う。インストール単価の場合は自動調節が行われない。 - 一段階入札
あらかじめ設定したインストール目標単価で広告を掲載できるように、システムが入札額の自動調節を行う。 - 二段階入札
あらかじめ設定したアプリイベント目標単価とインストール目標単価で広告を掲載できるように、システムが入札額の自動調節を行う。
ゲームアプリのダウンロード獲得に最適な「Pangle」について
TikTok運用型広告では、TikTokのアプリ内だけではなく、Pangleというモバイル広告プラットフォームにも広告を掲載できます。Pangleには国内にある多数の外部アプリが登録されており、さまざまなジャンルのアプリにて自社広告の露出機会を増やせます。
Pangleに掲載される広告フォーマットはどれもゲームアプリ向けで、TikTok広告だけでは表現できないようなアプローチが可能です。広告フォーマットは以下の4種類に分かれます。
動画リワード広告
出典:Pangle
動画リワード広告とは、ユーザーがゲームアプリ内で利用するアイテムを獲得する際や、ゲームオーバーになって再プレイするときなどに表示される広告です。たとえば1日の行動回数が制限されているゲームの場合、広告動画を視聴することで行動回数が増えます。
フルスクリーン動画広告
出典:Pangle
フルスクリーン動画広告とは、ゲームアプリをプレイ中に自然に表示される広告です。スキップもできますが、縦長でインパクトのある動画広告を見せることでブランドに対する印象を高められます。
ネイティブ広告
出典:Pangle
ネイティブ広告とは、ニュースアプリの「記事一覧」や「関連記事」などの間に表示させる広告です。アプリ内のコンテンツとフォーマットが似ており、広告を敬遠するユーザーにも違和感なくアプローチできます。
プレイアブル広告
出典:Pangle
プレイアブル広告とは、広告上でゲームの一部分だけをプレイできる広告です。ユーザーはゲームアプリをインストールする必要がなく、手軽にゲームをプレイできます。最初は興味がない状態でも、プレイするうちに熱が上がりダウンロードを促せます。高いCTRとCVRを同時に実現できることから、近年特に注目を浴びている広告です。
TikTok広告のクリエイティブ(広告動画)のポイント
ここまでお伝えした通り、ゲームアプリのダウンロード獲得にはTikTok運用型広告が向きますが、成果を出せるかどうかはクリエイティブ次第です。以下でお伝えするクリエイティブ制作のポイントを押さえ、より高い運用成果を目指しましょう。
訴求するキャラクターを絞り込む
ゲームアプリ広告のクリエイティブを制作する場合、ゲームの顔となるキャラクターを含ませることも多いはずです。しかし、あまりにも多くのキャラクターを詰め込みすぎると、かえって広告が混雑した印象となり成果が高まりません。
対策としては、1つのクリエイティブに対して1人のキャラクターといったように、訴求する人物を絞り込むことです。TikTok For Businessの調査では、複数のキャラが混在する広告よりも、キャラクターを1人に絞り込んだ広告のほうがCTRが44%、CVRが5.3%高くなることが分かっています。
ユーザーからの印象を強めるテキストを活用する
動画広告のクリエイティブであっても、ビジュアルだけではなくテキストによる訴求は必要です。TikTok For Businessの調査では、同一のクリエイティブに対しテキストを変えるだけで、45%の素材においてCVRが1%以上高くなったと言います。
テキストを訴求する場合、ゲームアプリのダウンロードにつながるよう印象の強い言葉を活用しましょう。ゲーム業界で利用されることの多い効果的なワードは以下の通りです。
- TikTokで人気のインフルエンサーの名前:○○が戦国武将に変身!
- 手軽さを表す言葉:簡単操作、タップのみ
- 中毒性を表す言葉:ハマリ度抜群、平均プレイ時間100時間以上
- メジャー感を表す言葉:全世界900万ダウンロード突破!
- キャラクターに関する言葉:○○と□□でデッキを構成!
- 「コラボ」
- 「無料」
- 「ガチャ」
- 「難しい」「難易度高め」
TikTok動画マーケティングの事例
最後に、TikTok動画をマーケティングに活用する企業の事例をご紹介します。
事例(1)ポケモン
(https://www.tiktok.com/@pokemon/video/6997352707132509441?is_copy_url=1&is_from_webapp=v1)
ポケモンは、TikTokで独自のコンテンツを発信してポータルサイトへの集客を実施しています。主要な投稿動画は、新しいポケモンソフトや映画の紹介に加え、マスコットキャラクターを活用したダンスといった内容です。
また、「キミが遊んだことのあるタイトルは?」や「いちばん破壊していそうな「はかいこうせん」は、どれ?」など、一度でもポケモンを遊んだことのある人なら楽しめること間違いなしのコンテンツも投稿されています。
公式アカウントは2021年8月に開設したばかりですが、すでに24万のフォロワー、110万以上のいいねを獲得しています。
【ポケモン公式アカウント】
https://www.tiktok.com/@pokemon?
事例(2)JOYPAC
JOYPACは、2018年5月に設立したデンマークと中国に拠点を構えるゲームアプリ制作会社です。当社が制作した「豆腐少女」というゲームアプリは、TikTokでも実況・プレイ動画が流行し、大きな話題を集めています。
JOYPACがマーケティングに活用したのは、TikTok運用型広告の出稿先の一つであるPangleです。Pangleでは、広告でありながらゲームの体験プレイができる「プレイアブル広告」を利用できますが、本広告にて豆腐少女を紹介。タップしてジャンプするだけという手軽な操作なので、体験プレイだけでも人気に火が付きました。
TikTok運用型広告とゲームアプリの相性のよさがよく分かる事例だと言えます。
(https://tiktok-for-business.co.jp/archives/4138/)
弊社では動画制作から運用まで一括で承っております。ぜひTikTokの活用に関してお問い合わせください。