オウンドメディアのメリット・デメリットを把握して企画に活かす方法

オウンドメディアのメリット・デメリットを把握して企画に活かす方法オウンドメディア

ユーザーの検索ニーズに応じて最適なコンテンツを提供できるオウンドメディア。ユーザーとの深い関係性を構築するためには欠かせないチャネルです。新型コロナウイルスの影響で巣篭もり需要が拡大し、マーケティングや広報のDXが進み、最近では大手企業や中小企業でもオウンドメディアを活用するケースが増えてきました。

オウンドメディアのコンテンツを制作する場合は、まずオウンドメディアのメリットやデメリットを理解しておくことが重要です。オウンドメディアにも向き・不向きがあるため、メリットとデメリットを知ったうえで最適な活用方法を心がけましょう。

本記事では、オウンドメディアのメリットとデメリットを詳しく解説します。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、企業自身が保有する情報を発信するためのWebサイトです。事業内容や会社概要などを掲載する従来のホームページと比べると、オウンドメディアは主にブログ形式で、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供する点に違いがあります。

当サイト「Wonders Marketing」も、コンテンツマーケティングや動画制作を目的とする事業主向けのオウンドメディアです。サイトにアクセスすると、Web記事を主とするコンテンツが表示されていることが分かります。

こうしたオウンドメディアにはSEO対策を施し、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて上位表示を果たすことを目的とします。検索結果の上位に表示されるほど検索ユーザーからアクセスしてもらう頻度が高まり、自社そのものやサービス、ブランドの認知拡大をはかれるということです。

検索エンジンで検索結果に現れたリンクをクリックすると、該当する記事にアクセスできる仕組みです。

オウンドメディアには、こうした検索キーワードに合わせた多数の記事を用意しておきます。何らかのキーワードで検索するということは、そのテーマに関して悩みや課題があるということなので、その答えとなる記事コンテンツでユーザーの悩みを解決し、ユーザーとの関係性を強化するのがオウンドメディアの役割だと言えるでしょう。

なお、オウンドメディアを活用するメリットとデメリットは以下の通りです。次の章から、メリットとデメリットをより深掘りして解説していきます。

メリット

デメリット

・ブランディングに効果的

・リスティング広告よりもアクセスしてもらいやすい

・さまざまな目的や用途に対応できる

・ユーザーとの接点を作りやすい

・資産性があり高い費用対効果を見込める

・高度なノウハウや専門的なリソースが必要

・効果を実感できるまでに時間がかかる

・継続的に運用する工数や費用がかかる

オウンドメディアのメリット

それでは、まずはオウンドメディアを活用するメリットから解説します。

ブランディングに効果的

通常、マーケティングにおいてブランディングをはかるには、大々的なテレビCMや折込チラシなど多額の予算を投じて施策を実行する必要があります。しかし、オウンドメディアなら上記の施策よりも低予算で実行が可能です。

たとえばマンション経営のコンサルティングサービスを提供していたとします。そこでオウンドメディアを活用し、ユーザーが気になる「マンション経営の儲け方」や「賃貸住宅の運用方法」といったコンテンツを拡充。それぞれの記事にSEO対策を施し、コンテンツが多数のユーザーの目に触れるように工夫を施します。

すると数多くのユーザーがオウンドメディアにアクセスし、自社のサービスを知るきっかけが生まれます。マンション経営に関して情報を検索する度にオウンドメディアを訪問してもらえれば、徐々に「マンション経営といえば○○会社」というイメージが定着し、ブランディングにつながる仕組みです。

リスティング広告よりもアクセスしてもらいやすい

WebマーケティングではWeb広告を活用して集客やブランディングを行う方法もありますが、多数の検索ユーザーを自社サイトに集めるならオウンドメディアのほうが効果的です。

検索結果に現れるのは、リスティング広告とオーガニック検索の2種類があります。

リスティング広告とは、検索キーワードに応じて検索結果の広告枠に表示される広告です。一方のオーガニック検索とは、オウンドメディアやブログの記事といった、検索結果に現れる広告以外の純粋なコンテンツを指します。

リスティング広告は検索結果のもっとも目立つ位置に掲載されます。よって集客に大きな効果を発揮する手段だと言えますが、あくまで広告なのでユーザーが求める情報が見つかるとは限りません。それよりも多くのユーザーは、自分の悩みや課題が解決するであろうオーガニック検索のほうを意識的に見ようとします。

たとえば「マンション経営 やり方」と検索した場合、リスティング広告枠に表示される「○○建託のマンション経営 充実したオーナーサポート」というタイトルより、オーガニック検索の「マンション経営で本当に儲かる5つのやり方を解説」というタイトルのほうが魅力的に映るのは自然なことです。後者のほうがより、自分の悩みや課題に対して最適な解決策だと感じるでしょう。

もちろんリスティング広告にもメリットがあり、リスティング広告とオーガニック検索のいずれか一方が優れているというわけではありません。大切なのは各チャネルの役割や強みを正確に見極め、目的に応じて最適な手段を活用するということです。自社のことをまだ知らない潜在層をターゲットにするなら、検索結果でリスティング広告よりも目に留まりやすいオーガニック検索(オウンドメディア)の活用をおすすめします。

さまざまな目的や用途に対応できる

Webマーケティングのさまざまな目的や用途に対応できるのもオウンドメディアのメリットです。これがほかのチャネルであれば、Web広告だと集客、ECサイトだとプロモーションといったように目的や用途が限定されています。その点、オウンドメディアであれば目的や用途に応じて多様な活用方法が存在します。

たとえば集客を目的とする場合、SEO対策を行って多数のコンテンツを上位表示させれば、多数のユーザーをWebサイトに集めることが可能です。また、記事のなかで自社サービスのメリットやベネフィットを伝えることで、プロモーションにもつなげられます。

オウンドメディアがさまざまな目的や用途に対応できるのは、それだけコンテンツ制作やメディア運営の自由度が高いからです。まだ自社のことを深く知らない潜在層には悩みや課題を解決できる情報を発信したり、ある程度自社のことを知る顕在層には積極的に自社サービスをアピールしたりなど、アイデア次第で多様なアプローチができます。

ユーザーとの接点を作りやすい

オウンドメディアの4つ目のメリットとしては、ユーザーとの接点を作りやすい点が挙げられます。また、オウンドメディアでは単なる接点を生み出すだけではなく、ユーザーとの継続的なコミュニケーションが可能です。

たとえば、「マンション経営 やり方」というキーワードで潜在層のアクセスを獲得したとしましょう。その後、自社のコンテンツによってマンション経営の流れや意識すべきポイントを解説します。この時点ではまだ自社サービスを紹介せず、代わりに記事の最後に「7日間で分かるマンション経営講座」というメルマガを紹介します。

わざわざ自社サービスを紹介する前にメルマガを中継させるのは、メディアを訪問したユーザーが見込み客になっていないからです。彼らはまだ自社サービスのことを知らなければ、興味や関心を抱いている状態でさえありません。そのため、自社サービスに興味を持ってもらうため、まずはメルマガの定期的なコミュニケーションで関係性を構築します。

定期的に配信するメルマガにある程度の関心を示したユーザーは、マンション経営のコンサルティングサービスにも興味を持つ可能性があります。つまり、7日間のメルマガを完読したユーザーは見込み客に生まれ変わったと言え、ここから資料請求や問い合わせといった具体的なコンバージョンへと発展させていくのです。

このようにユーザーとのコミュニケーションを深めながら徐々に購買意欲を醸成させることを、「リードナーチャリング」と呼びます。オウンドメディアの利点は、このリードナーチャリングを自然な形で実施できることにあります。

資産性があり高い費用対効果を見込める

オウンドメディアに入稿する記事は決して消えることがなく、半永久的な保有が可能です。出稿期間が過ぎると表示が消えてしまう広告に比べると、オウンドメディアは資産性の高さがメリットだと言えるでしょう。

そのため、掲載する記事が増えるほど高い費用対効果が見込めます。ユーザーや顧客との長期的な関係を結ぶという意味でも、オウンドメディアは高い効果を発揮してくれます。

ただし、情報には鮮度というものがあるため、古い記事の定期的な更新が必須です。コンテンツの制作以外にも、定期的に情報を更新できるプロジェクトチームを構築しておくと良いでしょう。

オウンドメディアのデメリット

次に、オウンドメディアのデメリットについても解説していきます。

高度なノウハウや専門的なリソースが必要

運用する難易度が高いという点がオウンドメディア最大のデメリットです。オウンドメディアを運営するためには高度なノウハウと、それを有する専門的な人材が求められます。

たとえばコンテンツを検索上位に表示させるためのSEOのノウハウはもちろん、記事の執筆や編集、コンテンツに含める画像や動画の制作技術などが必要です。また、人材としては上記の仕事を専門とするディレクターやライター、イラストレーターなどをどう集めるか、どのような運用体制を敷くかといった点も課題になってきます。

オウンドメディアの運用ノウハウが不足する場合は、オウンドメディア制作会社やコンテンツマーケティングの専門会社などに外注するのも方法の一つです。こうした専門会社によってはサービスの一部に戦略立案やコンサルティングが用意されているため、外部への発注を通じて実践的なノウハウを取得することができます。

効果を実感できるまでに時間がかかる

オウンドメディアは成果が出るまでにある程度の時間がかかります。その理由は、コンテンツが検索エンジンにインデックスされるまで相当の時間を要するからです。Webサイトの規模やランクにもよりますが、インデックスまでの期間は1週間~1ヶ月、さらに上位表示を果たそうとすれば3~6ヶ月ほどの期間がかかります。

よって当面の間は、成果がすぐに出るWeb広告を活用するのも良いでしょう。オウンドメディアを運営する際は、腰を据えてじっくりと取り組む心構えが必要です。

継続的に運用する工数や費用がかかる

オウンドメディアの主な役割はユーザーとのコミュニケーションを構築することにあるため、ユーザーに価値のあるコンテンツを定期的に配信しなければなりません。そのため、オウンドメディアは継続的に運用する工数や費用がかかります。

たとえば1つの記事を入稿するだけでも、その工程には企画や構成、執筆、編集、投稿といった数多くの作業が必要です。もちろんそこには、ディレクション費用や執筆代、編集費といったコストが発生します。

1ヶ月ごとに必要な記事数から予算を割り出し、緻密な計算のうえで運営を行っていくようにしましょう。

弊社ではオウンドメディアの構築から運用までサービス提供しています。

ぜひ一度ご相談ください。

タイトルとURLをコピーしました