ショートムービー配信サイトとして10~20代の若者から30代以上の幅広いユーザーまで、絶大な支持を集めるTikTok。そんなTikTokには広告を出稿できることから、いまでは単に動画を見て楽しむだけのアプリとしてだけではなく、優れたマーケティング手法の一つとして認知され始めています。
しかし、TikTok広告の種類は非常に多く、自社に最適な広告メニューを選ぶのは簡単ではありません。
そこで今回は、TikTok広告で使える8種類のメニューを一覧にし、それぞれの仕組みや活用方法を解説します。各広告メニューの性質を理解し、自社に最適なものを選ぶ際の参考にしてください。
※参考やご利用、ご相談の際にはお問い合わせください
TikTok広告メニュー、広告の種類一覧
TikTok広告とは、国内アクティブユーザー数950万人(月間)を誇るTikTokアプリ上に広告を配信できるサービスです。機械学習AIを用いた高精度なターゲティングや、ユーザー属性に合わせた最適な広告配信が可能な点に特徴があります。
TikTok広告のメニューは「リーチソリューション」と「TikTokオリジナル」、「ブランドオークション(運用型広告)」の3種類に分かれており、それぞれ以下のように分類できます。
【リーチソリューション】
メニュー | 内容 | リーチ/imp | ターゲティング | 参考価格 |
TopView | ・1日1社限定枠 ・アプリ起動時に最大60秒の動画配信 ・CTR17%を誇る高い誘導効果 | ・想定500万リーチ ・1,520万imp | 不可 | CPT 750万円 CPM換算493円 |
起動画面広告 | ・1日1社限定枠 ・アプリ起動時に3秒間の静止画または5秒間の無音動画配信 ・CTR8~10% | ・想定550万リーチ ・1,700万imp | 不可 | CPT 600万円 CPM換算352円 |
OneDayMax | ・1日1社限定枠 ・おすすめフィードに最大60秒の動画配信 ・アプリストアに直接誘導可能 | ・想定550万リーチ ・610万imp | 不可 | CPT 330万円 CPM換算540円 |
OneDayMax Plus | ・1日1社限定枠 ・おすすめフィードに最大60秒の動画配信 ・アプリストアに直接誘導可能 | ・想定550万リーチ ・880万imp | 不可 | CPT 440万円 CPM換算502円 |
Brand Premium | ・おすすめフィードに最大60秒の動画配信 ・アプリストアに直接誘導可能 | ・最低出稿金額:60万imp/42万円 ・1日最低設定金額:10万imp | ・性別 ・年齢 ・地域 ・デバイス ・興味関心 | CPM |
【TikTokオリジナル】
メニュー | プラン | 内容 | ターゲティング | 参考価格/imp |
#Challenge | Standard | ユーザー参加型の「#Challengeページ」にアクセスを促す。プランによって3~7日間#Challengeを持続可能。 | 不可 | 1,500万円/1,800万imp |
Basic | 不可 | 1,000万円/1,828万imp | ||
Plus | 不可 | 1,700万円/2,176万imp | ||
Branded Effect | 2D Standard | ブランドが制作したエフェクトをユーザーが自分の動画に使用できる、ブランド体験型広告。 | 不可 (Brand Premiumとの組み合わせで利用可能) | 380万円 |
2D Premium | 520万円 | |||
3D Deluxe | 720万円 |
【ブランドオークション(運用型広告)】
課金方式 | 詳細 | 参考価格(ネット) |
CPV | ・広告が2秒または6秒視聴されると料金発生 ・リターゲティング配信可能 | ネット230万円の出稿から BLS調査可能
|
CPM | ・インプレッション1,000回ごとに料金発生 ・リターゲティング配信可能 |
リーチソリューションとは、獲得できるリーチの最大化やCTRの向上を目的とした広告メニューです。TikTok広告ではさらに、広告配信手法に独自の工夫を凝らしたTikTokオリジナルや、配信中にターゲティングや設定内容を修正できるブランドオークションなどが活用できます。
この運用型広告は基本的に最も使いやすい広告メニューでしょう。
ここでは、それぞれの広告メニューについて詳しく解説していきます。
TopView(1日限定予約型動画広告)
TopViewの特徴
TopViewとは、アプリ起動時に表示される最大60秒間の動画広告です。ユーザーがアプリを開いた瞬間に広告が流れるため、想定インプレッション数1,520万という圧倒的なリーチを期待できます。
動画広告は縦型フル画面に掲載可能。従来の横型動画よりもスクリーン使用率が4倍に増え、ブランドや商品に対する印象を向上できる点がメリットです。
掲載期間は1日限定となるものの、その日だけ起動画面の広告を専有できるのが大きな魅力と言えるでしょう。
掲載期間 | 1日(1社限定) |
想定リーチ数 | 5,000,000 |
想定インプレッション数 | 15,197,000 |
想定CTR | 17% |
ターゲティング設定 | 不可 |
価格 | 750万円 (CPM換算493円) |
TopViewの入稿規定
TopViewの入稿規定は以下の通りです。
- 形式:MP4、MPEG、3GP、AVI、MOV
- 容量:500MB以内
- 時間:5~60秒(15秒以内を推奨)
- 解像度:9対16、≥540×960px(縦型フルスクリーン動画必須)
- 種類:ブランディング促進型広告、アクセス促進型広告
- ピットレート:2,500kbps以上
なお、アプリをダウンロードして1週間経過しないユーザーには広告が配信されません。また、2日以上続けて同じクリエイティブを掲載することはできないため、連続で出稿する場合には内容を変えるようにしましょう。
起動画面広告(1日限定予約型広告)
起動画面広告の特徴
起動画面広告もTopViewと同様、アプリ起動時に広告を表示するメニューです。ただし、TopViewとは異なり、起動画面広告は静止画もしくは短時間の動画のみを表示します。TopViewよりもシンプルなクリエイティブで出稿できるのがメリットです。
想定CTRはTopViewほど高くはありませんが、TikTok広告のなかで最高のリーチ数を誇り、なおかつTopViewよりも費用を抑えられます。
掲載期間 | 1日(1社限定) |
想定リーチ数 | 5,500,000 |
想定インプレッション数 | 17,011,000 |
想定CTR | 8~10% |
ターゲティング設定 | 不可 |
価格 | 600万円 (CPM換算352円) |
起動画面広告の入稿規定
起動画面広告の入稿規定は以下の通りです。
- 静止画
形式:JPG、PNG、JPEG
サイズ:最大500KB - 動画(動画と静止画の両方の素材が必要)
(動画)形式:mp4(音声の再生は不可)
サイズ:最大5MB
時間3.0~4.9秒
(静止画)形式:JPG、PNG、JPEG
サイズ:500KB以内
なお、静止画の表示秒数は3秒のみとなります。また、静止画・動画共に以下6種類の素材を用意しなければなりません。
- 1242×2208
- 1080×1920
- 750×1624
- 750×1334
- 720×1280
- 640×1136
OneDayMax(1日限定インフィード広告)
OneDayMaxの特徴
OneDayMaxは、TikTokアプリにある「おすすめ」フィードに動画広告を配信できるメニューです。掲載場所はフィード内の4post目。1日1社限定の広告枠となっているため、ユーザーの注目を独占することができます。
TopViewや起動画面広告とは違い投稿動画と同じフォーマットで配信できるため、広告に強い警戒を示すユーザーにも自然に訴求可能です。広告内にテキストやアクションボタンを配置できるのも特徴と言えるでしょう。
また、OneDayMaxを利用する場合はTikTok広告のアカウントに登録する必要がありません。
掲載期間 | 1日(1社限定) |
想定リーチ数 | 5,500,000 |
想定インプレッション数 | 6,113,000 |
想定CTR | 1%前後 |
ターゲティング設定 | 不可 |
価格 | 330万円 (CPM換算540円) |
OneDayMaxの入稿規定
OneDayMaxの入稿規定は以下の通りです。
- 形式:MP4、MPEG、3GP、AVI、MOV
- 容量:500MB以内
- 時間:~60秒(9~15秒を推奨)
- 解像度:縦型9対16、≥540×960px 横型16対9、≥960×540px
- 種類:ブランディング促進型広告、アクセス促進型広告
- ピットレート:2,500kbps以上
OneDayMaxの場合は、横型の動画広告にも対応しています。しかし、横型の場合は上下の空いたスペースが黒塗りになってしまうため、運営会社は縦型の動画広告を推奨しています。
OneDayMax Plus
OneDayMax Plusの特徴
OneDayMax Plusは、基本的な内容はOneDayMaxと変わりません。OneDayMaxとの変更点としては、フリークエンシーが1回から4回に拡張されていること。つまりOneDayMax Plusなら、1日に最大4回まで同じユーザーに広告を表示できるということです。
結果、OneDayMaxよりも広告の想定インプレッション数が270万回ほど増加します。その分、必要な広告費も高額になりますが、CPM換算で見るとOneDayMaxよりもお得感があります。
ただし、OneDayMax Plusの場合はTikTok広告のアカウントが必須なので注意してください。
掲載期間 | 1日(1社限定) |
想定リーチ数 | 5,500,000 |
想定インプレッション数 | 8,761,000 |
想定CTR | 1%前後 |
ターゲティング設定 | 不可 |
価格 | 440万円 (CPM換算502円) |
OneDayMax Plusの入稿規定
OneDayMax Plusの入稿規定は以下の通りです。
- 形式:MP4、MPEG、3GP、AVI、MOV
- 容量:500MB以内
- 時間:~60秒(9~15秒を推奨)
- 解像度:縦型9対16、≥540×960px 横型16対9、≥960×540px
- 種類:ブランディング促進型広告、アクセス促進型広告
- ピットレート:2,500kbps以上
Brand Premium(インフィード広告)
Brand Premiumの特徴
Brand Premiumは、TikTok広告の「おすすめ」フィードに最大60秒間の動画を配信できるメニューです。
OneDayMaxとの違いは掲載順位にあります。OneDayMaxの場合は、フィード内4post目の固定枠に広告が掲載されますが、Brand Premiumはインプレッション数の購入額によって掲載順位が変動します。よってBrand Premiumは、少額の予算しか用意できない広告主に最適なメニューと言えるでしょう。
なお、Brand Premiumでは、「アクセス促進型」と「ブランディング促進型」の2種類のプランを活用できます。どちらも広告動画の見せ方に変わりはありませんが、Webサイトへのリンクやアクションボタンなどの配置が異なります。
掲載期間 | 1日単位で設定可能 |
想定インプレッション数 | 600,000~ |
想定CTR | 1%前後 |
ターゲティング設定 | ・性別 ・年齢 ・地域 ・デバイス ・興味関心 など |
価格 | 42万円~ |
Brand Premiumのターゲティング設定
Brand Premiumは、複数の要素によってターゲティング設定ができる点も特徴です。広告を出稿する前に広告を表示させたいユーザー属性を設定しておくと、余計な広告費を無駄にせずに済みます。
ターゲティング設定の内容は以下の通りです。
性別/年齢 | ・All ・F(女性) All ・M(男性) All ・All 13~17歳 ・F 13~24歳 ・M 13~24歳 ・All 18~24歳 ・All 18歳~ ・F 18歳~ ・M 18歳~ |
地域 | ・日本(47都道府県) ・アメリカ ・インド ・中国台湾 ・ブラジル |
言語 | ・日本語 ・英語 ・中国語繁体字 ・ポルトガル語 |
OS | ・iOS ・Android |
通信環境 | ・2G ・3G ・4G ・Wi-Fi |
キャリア | ・NTTdocomo ・au ・Softbank |
興味関心 | ・メイクアップ、スキンケア ・スポーツ、アウトドア ・ファッション、靴、帽子、カバン ・ニュースデータ ・ゲーム ・飲食グルメ ・ペット ・旅行 |
Brand Premiumの入稿規定
Brand Premiumの入稿規定は以下の通りです。
- 形式:MP4、MPEG、3GP、AVI、MOV
- 容量:500MB以内
- 時間:~60秒(9~15秒を推奨)
- 解像度:縦型9対16、≥540×960px 横型16対9、≥960×540px
- 種類:ブランディング促進型広告、アクセス促進型広告
- ピットレート:2,500kbps以上
#Challenge(ユーザー参加型広告)
#Challengeの特徴
#Challengeとは、TikTok広告や投稿動画によって#Challengeページにアクセスを集約し、ユーザー参加型の公式動画やキャンペーン概要に接触してもらう広告メニューです。広告ページを起点にユーザーが動画を投稿すると、その投稿が#Challengeページに掲載され、情報の拡散によってプロモーション効果が生まれます。
たとえば、有名アーティストとコラボしたオリジナルダンスを、ユーザー自身で踊って動画投稿すればテレビCMの出演権を獲得できる、といった特典付きのキャンペーンが人気です。
大量のUGC(ユーザー生成型のコンテンツ)が獲得できるほか、ユーザーと深くかかわることができるため、一般的なインフィード広告の約2.5倍のエンゲージメント率が期待できます。
ただし、ターゲティング設定ができない点には注意してください。
プラン | 発見ページ掲載期間 | #Challengeページ掲載保証 | 想定imp | 参考価格 |
Standard | 3日間 | 60日間 | 【Option1】 ・起動画面広告:1,700万/日 ・インフィード:100万 【Option2】 ・起動画面広告:1,700万/日 ・インフィード:515万 【Option3】 ・TopView:1,520万/日 ・インフィード:300万 | 1,500万円 |
Basic | 7日間 | 60日間 | ・起動画面広告:1,700万/日 ・インフィード:127万 | 1,000万円 |
Plus | 5日間 | 60日間 | ・起動画面広告:1,700万/日 ・インフィード:475万 | 1,700万円 |
#Challengeページの詳細
#Challengeは、まず「発見ページ」と呼ばれる広告枠にバナーを入稿し、そのバナーをクリックしたユーザーを「#Challengeページ」に誘導する仕組みです。#Challengeページにはキャンペーンの概要や公式動画などを掲載できますが、プランによって掲載できる内容に若干違いがあります。
Standard | Basic | Plus | |
アイコン | 〇 | 〇 | 〇 |
背景図 | 〇 | 〇 | 〇 |
外部リンクテキスト | 〇 | 〇 | 〇 |
外部リンクボタン | 〇 | 〇 | 〇 |
チャレンジ説明文 | 〇 | 〇 | 〇 |
公式動画 | 最大6本 | 最大6本 | 最大6本 |
ブランド情報タブ | × | × | 〇 |
掲載期間 (発見ページ掲載終了後) | 60日間 | 60日間 | 60日間 |
レコメンド機能 | 〇 (3日間) | × | 〇 (4日間) |
Branded Effect(ブランド体験型広告)
Branded Effectの特徴
Branded Effectとは、広告主である企業やブランドが制作したエフェクトを、ユーザーが自分の動画に活用して楽しめる広告です。ユーザーは商品やサービスの購入前に使用感を確かめられるため、スムーズな商品購入へと結びつけることができます。
たとえばアイシャドーを販売している企業の場合、商品による色の違いをエフェクト効果として制作しておくと、ユーザーは投稿した動画にそのエフェクトを反映させることで、自宅にいながら新商品の色の違いを体感できます。ほかにも髪の色を変更できるなど、高度な画像解析技術を用いてさまざまなクリエイティブコンテンツが生成可能です。
Branded Effectは単体で活用できるほか、#Challengeと組み合わせて投稿動画の増加を狙ったり、起動画面広告と結び付けてユーザーの印象度を高めたりといった使い方ができます。
プラン | エフェクト種類 | エフェクト効果 | 制作期間目安 | 参考価格 |
Standard | 2D | ・フィルター ・2D前景(フレーム) ・2D顔 ・2D手 | 2~3週間 | 380万円 |
Premium | 2D Pro | ・顔変形 ・コスメティック ・髪色チェンジ | 3~4週間 | 520万円 |
Deluxe | 3D | ・雨コントロール ・3D頭部変更 ・ARキャラクター ・MiniGame | 8~10週間 | 720万円 |
Branded Effectページの詳細
Branded Effectは、ユーザーの投稿動画に「Branded Effect」のパネルが掲載され、ユーザーがそのパネルをクリックすることで「Branded Effect集約ページ」にアクセスを集約できる仕組みです。また、起動画面広告やインフィード広告と組み合わせると、自社で制作した広告動画のなかにもパネルを掲載できます。
Branded Effect集約ページには、エフェクトの詳細説明やスポンサー名のほか、LP(ランディングページ)のリンクも掲載できるため、エフェクトの認知が広がるほど多数のアクセスを獲得できます。
Branded Effect集約ページに掲載できる内容は以下の通りです。なお、以下の内容についてはプランによる差はありません。
- Branded Effectアイコン:エフェクト名とロゴ、お気に入りボタン
- エフェクト詳細説明:エフェクトの効果に関する詳しい説明文
- スポンサー名:広告主の名称
- LPテキスト&リンクURL:広告の遷移先となるページURL
- 公式動画一覧:最大6本(12~15秒/本)の公式動画を上位に固定表示
ブランドオークション(運用型広告)
ブランドオークションの特徴
ブランドオークションとは、TikTokアプリのインフィードや投稿動画の詳細ページに動画および画像広告を掲載できるメニューです。ほかの広告とは違い、ブランドオークションは入札形式で掲載場所が決定し、広告運用中に広告内容やターゲティングなどの設定を変更できます(運用型広告)。
また、ユーザーの属性や興味関心に合わせて細かくターゲティングできるのも特徴です。
過去にブランドオークション以外のTikTok広告を利用したことがある場合、その実績(imp数やクリック数など)を用いてリターゲティング広告を打てます。リターゲティングとは、一度自社のアカウントページを離れたユーザーに再びアプローチする方法です。リターゲティングによってある程度商品やサービスに興味のあるユーザーを狙えます。
ブランドオークションの課金方式
ブランドオークションの掲載先は入札単価によって決定します。入札単価が高いほど、インフィードや投稿動画の詳細ページにおいて目立つ場所に広告が掲載される仕組みです。
入札単価を決める課金方式は以下の通りです。
課金方式 | 詳細 | 参考価格(ネット) |
CPV (Cost Per View) | ・広告が2秒または6秒視聴されると料金発生 ・リターゲティング配信可能 | 230万円~ |
CPM (Cost Per Mile) | ・インプレッション1,000回ごとに料金発生 ・リターゲティング配信可能 |
広告をしっかりと見てもらいたい場合には、CPVが最適です。CPVの場合、広告が2秒もしくは6秒間視聴されないと費用が発生しないため、商品理解やブランディングに向いています。
ブランドオークションのターゲティング設定
TikTok広告メニューのなかでも、特に豊富なターゲティング設定が用意されたブランドオークション。ブランドオークションでは、13種類もの項目のなかから柔軟に配信ターゲットを絞り込むことができます。
設定項目は以下の通りです。
- 性別
- 年齢
- 地域(地区まで指定可能)
- 言語
- デバイス:iOS、Android
- インターネット環境:4G、Wi-Fiなど
- デバイスプライス:無制限、特定の範囲
- キャリア:docomo、auなど
- システムバージョン:iOS8.0、Android 4.0など
- 興味関心:教育、旅行、ペットなど
- 行動アクション:動画視聴完了、コメントなど
- カスタムオーディエンス:指定と除外を選択
- 類似オーディエンス:指定と除外を選択
ブランドオークションの入稿規定
ブランドオークションの入稿規定は以下の通りです。
素材の種類 | フォーマット要件 | |
動画 | 形式 | ・MP4 ・MOV ・MPEG ・3GP ・AVI |
秒数 | 5~60秒 | |
解像度 | ・1280×720 ・720×1280 ・640×640 | |
ビットレート | ≥516kbps | |
サムネイル | 解像度 | ・1280×720 ・720×1280 ・640×640 |
自社に最適なTikTok広告の見つけ方
ここまでお伝えしたようにTikTok広告のメニューは多岐に渡ります。そのなかで自社の広告運用効果を最大化できるメニューを見つけるのは簡単ではありません。
そこで、まずは広告を活用する目的を明確にしたうえで自社に最適な広告メニューを探していきましょう。以下はTikTok広告を利用する主な目的の例です。
- 潜在層や準顕在層に向けて幅広く商品をPRしたい
最大のリーチ数を誇る「TopView」や「起動画面広告」が最適 - 見込み客データをもとに顕在層のアクションを促したい
柔軟なターゲティングができる「Brand Premium」や「ブランドオークション」が最適 - 日々の運用成果を確認しながら広告運用を最適化させたい
運用型広告である「ブランドオークション」が最適 - 見込み客や顧客とのエンゲージメントを強化したい
共感・参加型の広告メニュー「#Challenge」が最適 - UXを向上させて顧客の満足度を高めたい
商品やサービスを疑似的に体感できる「Branded Effect」が最適
広告メニューのそれぞれの強みを理解することで、自社の目的と合致したTikTok広告が探しやすくなります。
TikTok動画の事例
最後に、TikTok広告を活用した企業の事例をご紹介します。
事例(1)ドミノ・ピザ
ドミノ・ピザでは、外出先でもGPSを使って出前注文ができる「ピンポイントデリバリー」のコンセプト動画を、TikTok広告を活用して発信しています。
このサービスのコンセプトは「どこでも届けることができる」ことにありますが、コンセプトを単にストーリー化してしまうと広告感が強まってしまいます。そこでパルクール(走る・跳ぶなどの移動に重点を置いたスポーツ)の選手やコーチとして活躍するTikTokクリエイターを活用し、パルクールならではの動きの面白さと共にコンセプトを伝えるユニークな方法を展開しました。
結果、ドミノ・ピザではクリエイターと共に同ブランドの世界観を醸成することに成功。クリエイターを起用した広告クリエイティブは、現在TikTok以外のチャネルにも波及し、ブランドや商品に対する認知やアクセス数も向上しているようです。
動画よりもクリエイターそのものに注目が集まりやすいTikTokの特性を最大限に生かした事例と言えるでしょう。
画像、情報の出典参考:TikTok For Business(https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7346/)
事例(2)きずな出版
ビジネス書や自己啓発本を中心に出版するきずな出版では、出版業界の中心的な広告出稿先である新聞に限界を感じ始めたこともあり、TikTok広告を活用したプロモーションを開始しました。
利用したのは運用型広告であるブランドオークション。ターゲティングに「18~34歳の男女」と「読書」カテゴリーを設定し、Amazonの商品ページをLPに設定しました。また、動画の内容こそ制作会社に依頼したものの、BGMはTikTok For Businessの広告クリエイティブ制作ツールを活用しています。
クリエイティブに関しては、15秒程度の非常にシンプルな動画でこそありますが、これまで活用していたSNSの画像広告よりターゲットの印象に残りやすくなったと言います。
TikTok広告の運用前、10,000~15,000位前後で推移していたAmazonの総合順位は、わずか1週間で4,000位あたりにまで上昇。クリック数についても、従来のSNS広告より約10倍もの改善が見られました。
画像、情報の出典参考:TikTok For Business(https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7894/)
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