TikTokで集客・物販をする方法|ティックトック動画で顧客と接点を作る方法

TikTokで集客・物販をする方法|ティックトック動画で顧客と接点を作る方法TikTok

TikTokでは時間の短い動画を投稿できることから、集客や物販に向いています。ユーザーの興味をひく動画を発信することで、ECサイトで販売促進を行う前にユーザーとの接点を生み出すことができます。

ただ、そのためにはビジネスにおけるTikTokの役割やメリットを理解しておかなければなりません。

そこで今回は、TikTokで集客・物販をする方法やユーザーとの接点を作る方法を解説します。TikTokの役割やメリットを理解し、適切なマーケティングへとつなげていきましょう。

TikTokは集客・物販に最適なプラットフォーム

TikTokは、企業が集客や物販を行ううえで最適なプラットフォームだと言えます。その理由は、TikTokに以下のような独自の仕組みが備わっているからです。

  • 長尺動画の投稿が可能になった
  • 動画共有サイトとSNSの両者のメリットを活用できる
  • 特別な実績がなくとも運用が軌道に乗りやすい
  • ハッシュタグを活用できる
  • ほかのチャネルと連携しやすい

それぞれ詳しく解説します。

長尺動画の投稿が可能になった

TikTokに投稿できる動画の長さはもともと15秒が上限(その後60秒へ)で、ショートムービーを主としたプラットフォームでした。しかし、2021年7月2日より投稿動画の長さが拡張され、最長3分の長尺動画に対応しています。

TikTokはユーザーなら誰もが気軽に動画を投稿できる仕組みで、特にダンスやリップシンクといった面白いコンテンツが人気です。こうした一発芸的なコンテンツに対してはショートムービーが最適だと言えます。その点、企業にとっては、短い尺で自社商品やサービスを訴求するには無理があります。

しかしTikTokでもYouTubeやニコニコ動画のように長尺動画を投稿できるようになったことで、動画を活用した集客や販促の幅が広がりました。

動画共有サイトとSNSの両者のメリットを活用できる

TikTokの最大の魅力は、動画共有サイトとSNSの両者のメリットを活用できる点です。

言うまでもありませんが、TikTokはYouTubeやニコニコ動画と同じような、ユーザー同士で動画を投稿・共有できるサービスです。もちろん企業であっても自社アカウントを開設し、好きなタイミングで動画を投稿できます。

また、TikTokは動画共有サイトのなかでもSNSに近い性質を持ちます。ユーザーが自分の気に入ったコンテンツにエンゲージメント(フォロワーやいいね、コメントなど)を行えるからです。自分のお気に入り動画やフォローしたアカウントは、友達同士で気軽に共有でき、情報が拡散されやすい傾向にあります。

そのため、投稿した動画によって商品やサービスの認知をはかり、同時にTikTokのアプリ内でWebサイトや販売ページに集客することもできます。

特別な実績がなくとも運用が軌道に乗りやすい

TikTokは、たとえ実績のない新規アカウントでも、短期間で成果をあげられるのがメリットです。

本来、短期間でアカウントのフォロワーや動画の視聴回数を増やすには、ある程度の実績が求められます。たとえばWebサイトやTwitterである程度の知名度を獲得していれば、「YouTubeのアカウントを開設しました」という通知だけで、自社のファンがアカウント登録や動画を視聴してくれます。別サイトでの知名度が高い(実績がある)ほど早く成果があがります。

しかし、実績がなくYouTubeに登録したばかりのアカウントは、登録者や動画の視聴回数を増やすために長い年月が必要です。コンテンツが蓄積するに連れて徐々に成果が高まるため、YouTubeやニコニコ動画などは「ストック型」と呼ばれています。

その点、TikTokは特に新規アカウントに優しい仕様になっています。TikTokの場合は「新規優遇型」と呼ばれ、たとえ投稿実績が乏しくとも新規で投稿したコンテンツは、基本的に最低100人程度のユーザーに表示され見てもらえるようです。

仮にその動画の評価が高かった場合、アプリの「レコメンド」内で何度も表示されるようになります。よってTikTokでは、投稿動画を量産するよりコンテンツ一つひとつの質を高めることが重要だと言えるでしょう。

新規アカウントであろうと1つの動画だけで情報が拡散されるため、特に集客や物販に効力を発揮します。

ハッシュタグを活用できる

アプリ内でハッシュタグが一般活用されているという点も、TIkTokの性質がSNSに似ている理由の一つです。近年になってYouTubeでもハッシュタグの活用が始まりましたが、TIkTokほど一般活用されているとは言えません。

企業が集客や物販をするうえでハッシュタグは効果的です。ハッシュタグはアプリ内の「トレンド」タブ内や検索機能の「ハッシュタグ」タブに人気タグ一覧が表示されます。上位のハッシュタグほどよく検索されているため、現在のトレンドや話題の情報を調べる際に役立ちます。

また、TikTokの広告メニューのなかには「#Challenge(ハッシュタグチャレンジ)」があります。#Challengeとは、自社の新規キャンペーンに関連するハッシュタグを制作でき、バナー広告やUGC(ユーザー生成コンテンツ)ページにて1,000万人規模のユーザーにリーチできる手法です。

代表的な事例には、サントリーの「#ピーカーダンス」や江崎グリコの「#ポッキー何本分体操」などがあります。ダンスやリップシンクといった人気のコンテンツに焦点をあて、ユーザーに動画を投稿してもらって注目度を高めるという仕組みです。集客や物販に効力を発揮するのは言うまでもありません。

ほかのチャネルと連携しやすい

TikTokはプロフィールページにYouTubeやSNS、WebサイトのURLを添付できるため、ほかのチャネルと容易に連携できます。ほかのチャネルでも集客や物販の施策を展開している場合、TikTokとの連携で相乗効果が高まります。

TikTokと特に相性のよいチャネルは以下の通りです。

チャネル名

TikTokとの相乗効果

YouTube

・日常的に動画を視聴するユーザーを狙える

・投稿できる動画の尺が長く、TikTokで投稿したダイジェスト動画の情報を補足できる

・集客のハードルが高いYouTubeだが、TikTokを起点とすることでYouTubeアカウントへ数多くのユーザーを集められる

Twitter

・主要ユーザーの年齢層が近く、ターゲットをぶらさずに集客や販促を行える

・新規動画投稿の告知に使える

・アンケートをとるなどユーザーの意見を集めて動画に反映できる

Instagram

・主要ユーザーの年齢層が近く、ターゲットをぶらさずに集客や販促を行える

・ストーリー機能とTikTokのダイジェスト動画を組み合わせることで、さらに強力な集客・販促効果が生まれる

TikTokで顧客との関係を築く

ITmediaの取材に応じたByteDance(TikTok運営会社)の田村千秋氏によると、TIkTokアプリで閲覧した情報をもとに検索やWebサイトにアクセスしたユーザーは21%だと言います。ほかのSNSに比べてユーザーのアクション率が高いことから、TikTokでユーザーとの関係を築くのは極めて重要だと言えます。
参考:ITmedia

そのための方法が以下の4つです。

  • ユーザー視点で常に情報のアンテナを張る
  • コンテンツにユーザーの声を取り入れる
  • プロモーション要素をできるだけ抑える
  • AIのアルゴリズムを意識してコンテンツを最適化する

商品の直接的な購買につながるECサイトに誘導する場合、集客段階であるTikTokでユーザーとの濃密なリレーションシップを築いておけば販売効率が高まります。以下でそれぞれのポイントを押さえていきましょう。

ユーザー視点で常に情報のアンテナを張る

ユーザーとの関係を築くには、まずユーザーがどのようなコンテンツを求めているかを理解する必要があります。そのためにもユーザー視点で常に情報のアンテナを張っておくことが大切です。

ユーザーが求めているコンテンツを探るには、以下のような方法があります。

  • 人気のあるハッシュタグを調べる
  • フォロワー数やいいね数の多い企業アカウントを参考にする
  • 企業が投稿する動画のなかでエンゲージメント数の多いものをベンチマーク

ハッシュタグは、現在のトレンドや人気のあるテーマが一目で分かる指標です。「トレンド」タブ内に掲載されている上位のハッシュタグや、検索結果に現れるハッシュタグを参考にするとよいでしょう。

フォロワー数やいいね数の多い企業アカウントについては、「User Local TikTok人気ランキング」にて調べられます。人気のある企業アカウントや自社の業態に近い企業アカウントのなかで、特にエンゲージメント数の多い投稿動画を参考にするとよい企画が生まれやすくなります(企業の動画事例は後の章で紹介)。

コンテンツにユーザーの声を取り入れる

ユーザーから届いたコメントや意見を動画に取り入れる、というのも方法の一つです。

たとえば、オウンドメディアを活用してレシピ情報を発信しているとしましょう。そのメディアやTwitterなどのSNSに「意見箱」を設置すれば、ユーザーから多数の質問や意見を集められます。

届いた質問の内容を吟味し、その内容をTikTokの投稿動画に含めれば、ユーザーの声を直接反映させたコンテンツが完成します。この例の場合だと、「夏バテにおすすめのレシピを教えて」というコメントに対し、「トマトとかまぼこの冷風パスタ」のレシピ動画を投稿するといった形です。

動画の冒頭に「今回はこのような質問をいただきました」というテロップを表示させておけば、ユーザーは自分の意見が反映されたと喜んでくれるでしょう。すると動画共有やいいねなどのエンゲージメントにつながり、ほかのユーザーのレコメンドにも表示されやすくなります。こうしてユーザーとのリレーションシップを構築していきます。

プロモーション要素をできるだけ抑える

TikTokはあくまでユーザーが動画を見て楽しむ場所なので、あまりにも広告感や押し出しの強いアプローチは敬遠されます。場違いなコンテンツを発信してしまうと、ユーザーとの距離が離れてしまうのは必然です。

TikTokの主要なユーザー層は10~20代。コンテンツの中心となるのは、ダンスやリップシンク、顔芸といった面白みのある内容です。企業にとっては、ユーザーが「明日学校で友達と楽しもう」や「ほかの人にも教えてみたい」と思うようなコンテンツを発信する必要があります。

企業からすると、「プロモーション要素を弱めると商品が売れないのでは」と考えがちですが、決してそうではありません。TikTokにはTikTokでしかできない役割があるからです。TikTokを運用する場合、複数のチャネルの役割を明確にすることが重要になってきます。

1、集客:TikTok


話題性や面白みのある動画コンテンツを発信して興味を引く。

2、興味・関心の醸成:YouTube


TikTokのダイジェスト動画に興味を持ってくれたユーザーをYouTubeに誘導。より尺の長い動画でユーザーの悩みにアプローチ、商品に対する興味や関心を高める。

3、関係性の強化:オウンドメディア、メルマガ


より詳しく情報を知りたいユーザーをYouTubeからオウンドメディアに誘導(ユーザーの見込み客化)。記事によって読者の課題を顕在化させ、その悩みを解決するためのノウハウをメルマガで発信。定期配信によって見込み客との関係性を強化する。

4、購買促進:ECサイト


見込み客との関係が十分に強化され、購買意欲が高まった時点でいよいよ購買促進を行う。メルマガからECサイトへ誘導し、具体的な商品のメリットからベネフィットを訴求。

上記はあくまで一例なので、マーケティングの目的によって利用するチャネルやその役割は異なります。ただ、ショートムービープラットフォームであるTikTokは、その性質から、プロモーションの前段階である集客に向くという点を忘れてはいけません。

AIのアルゴリズムを意識してコンテンツを最適化する

ユーザーとの関係性を構築するコンテンツを作るには、何よりもTikTokのAIアルゴリズムを理解する必要があります。

TikTokの「レコメンド」タブを開くと、画面をスワイプする度に自分に合うおすすめ動画が表示されます。このレコメンドに表示される動画は、高精度なAIがユーザーごとの好みや関心によって決めています。レコメンドはユーザーがもっとも動画を視聴する場所なので、自社動画がレコメンドに優先表示されるよう、そのアルゴリズムを理解しておくことが大変重要です。

レコメンドに動画を載せるかどうかは、以下の手順によって決定すると予測できます。

  • 新規投稿された動画を約100人のユーザーのレコメンドに表示させる
  • 100人のユーザーが動画に対してどのようなアクションをしたのかを計測
  • エンゲージメントが多かった動画を優先的に別のレコメンドに表示させる

これがYouTubeの場合だと、アーカイブの動画数や視聴回数が優先表示に強く影響を与えます。その点、TikTokはアーカイブ動画の実績が優先表示に影響しにくいため、積極的に新規動画を投稿することが大切です。

なお、新規動画を投稿するに際しては、要素の異なる複数のコンテンツを用意するとよいでしょう。A/Bテストや多変量テストによって投稿動画それぞれの拡散具合を確認することで、TikTokに合う最適なコンテンツを見出せます。

TikTokを利用する企業の動画

最後に、TikTokを利用する企業の動画事例をご紹介します。

事例(1)ほっともっと

hottomotto-tiktok

(https://www.tiktok.com/@hottomotto_com/video/7009602691118779649?is_copy_url=1&is_from_webapp=v1)

お弁当販売でお馴染みのほっともっと(Hotto Motto)は、TikTokを利用して「お弁当の調理動画」や「サブメニューを活用したレシピ動画」などの情報を発信しています。

動画内にはユーザーのコメントを取り入れたり、可愛いエフェクトを入れたりしてユニーク性を強めています。同社の調理シーンを見られるのは滅多にないため、ユーザーにとってはほっともっとの裏側を知れる貴重なコンテンツです。

アカウント内では、コーポレートサイトや公式アプリのリンクを掲載。ほかのチャネルとの連携もしっかりできており、良質な事例と言えます。

【ほっともっと公式アカウント】
https://www.tiktok.com/@hottomotto_com?

事例(2)サンリオ

tiktok-事例

(https://www.tiktok.com/@marumofubiyori_sanrio/video/6809898234232835329?is_copy_url=1&is_from_webapp=v1)

サンリオは、自社で制作した独自キャラクター「まるもふびより」の公式アカウントをTikTokで公開しています。

TikTokは企業の大々的なプロモーションが敬遠される傾向にあることから、独自キャラクターを基点に集客や物販をはかるケースも珍しくありません。同じ商品やサービスを紹介するにしても、スーツを着た男性が堅苦しい口調で説明するのと、可愛いキャラクターが歌ったり踊ったりしながらアピールするのでは随分印象が異なります。

ダンスや歌はTikTokのコンテンツと相性がよく、キャラクターを使って企業の馴染みやすさを演出できます。ユーザーとの親密な関係を築くには効果的な手法と言えるでしょう。

【まるもふびより公式アカウント】
https://www.tiktok.com/@marumofubiyori_sanrio

 

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