グノシー広告には、主に画像を使って商品・サービス訴求を行うディスプレイ広告と、映像を活用する動画広告の2種類があります。映像は画像よりも情報をより詳しく伝えられるため、自社商品やサービスの魅力やメリットを訴求する場合に最適です。
そこで今回は、グノシー動画広告の仕組みや制作のポイントについて解説していきます。「動画広告とディスプレイ広告をどのように使い分ければよいのか」と迷っている場合に、本記事を参考にしてみてください。画像、情報の出典参考:Gunosy Media Guide(https://gunosy.co.jp/)
それでは順に解説します。
グノシー広告とは
グノシー広告とは、株式会社Gunosyが提供する「グノシー」や「ニュースパス」といったアプリ内に、動画広告やディスプレイ広告を配信できるサービスです。
グノシー広告には以下のような特徴があります。
- 国内最大規模の情報アプリで販売促進やブランディングを行える
- アプリに合わせた幅広いターゲット層にアプローチできる
- 複数の広告を組み合わせて購買プロセスごとの対応が可能
株式会社Gunosyが提供するアプリの累計ダウンロード数は5,900万を超えます。情報アプリとしては国内最大規模を誇り、幅広いターゲットに情報を拡散したいときに最適です。
また、見込み客の認知や理解といった購買プロセスに合わせた広告が用意されており、プロセスごとに最適なアプローチをとれるのもグノシー広告の特徴だと言えます。
グノシー広告を配信できるアプリの特徴
グノシー広告を配信できるアプリは以下の通りです。
アプリ名 | 特徴 | 動画対応 | ユーザー層 |
グノシー | ・エンタメ情報中心 ・累計3,700万ダウンロード | 〇 | ・男性:55% ・女性:45% ・20~30代中心 |
ニュースパス | ・ニュース中心 ・累計1,300万ダウンロード | 〇 | ・男性:59% ・女性:41% ・40~50代中心 |
LUCRA | ・女性向け情報アプリ ・累計900万ダウンロード | × | ・男性:0% ・女性:100% ・20代中心 |
オトクル | ・100ブランド以上のクーポンを集約 ・ユーザーの属性に合わせたパーソナライズ配信 | × | – |
AuサービスToday | ・auユーザー向け情報アプリ ・ニュースや天気、ショッピングなどのお得情報など | × | ・男性:51% ・女性:49% ・40~50代中心 |
グノシー広告では基本的に、もっともダウンロード数の多いグノシーやニュースパスを中心に広告を配信します。動画広告に対応しているのもグノシーとニュースパスのみです。
グノシーとニュースパスによって主要なユーザー層がはっきりと分かれるため、広告を配信するターゲットに合わせて最適な配信先(広告メニュー)を選びましょう。
動画広告とディスプレイ広告の違い
グノシー広告には11種類の広告メニューがあり、動画広告とディスプレイ広告に分かれます。
ディスプレイ広告とは、アプリのヘッダー部分に掲載する画像広告や、インフィード枠(記事一覧など)に記事と同じような形式で掲載する広告です。さまざまな広告メニューを活用することができ、動画広告よりも広告費を抑えられるメリットがあります。
一方の動画広告は、アプリのヘッダー部分に自社商品やサービスをプロモーションする映像を掲載する仕組みです。ディスプレイ広告よりも商品やサービスの魅力を詳しく伝えられ、ユーザーの印象にも残りやすくなります。
グノシー動画広告メニュー一覧
11種類あるグノシー広告のメニューのうち、動画広告の数は5種類です。
- 1day MAX
- 1day Header MAX
- ヘッダービデオ
- ネイティブアズビデオ
- グノシーQスポンサードパッケージ
それぞれの広告メニューについて詳しく解説していきます。
1day MAX
1day MAXは、グノシーのなかでも特に視認性の高いトピックタブヘッダー部分とインフィード枠に広告を掲載できます。名称の通り広告を掲載できる期間は1日限定ですが、非常に高い成果(想定インプレッションや想定CTR)を期待できる点が特徴です。
1day MAXにはディスプレイ広告と動画広告の2種類があり、動画広告は製品のメリットや魅力をより直接的に訴求できます。
1day MAXの掲載内容
1day MAXの掲載内容は以下の通りです。
メニュー | 掲載期間 | 想定imp | 想定CTR | 想定LP遷移数 | グロス金額 |
トピックヘッダービデオ | 1日 | 1,000,000 | 0.2% | 2,000 | 500万円 |
トピックインサーション | 1日 | 2,000,000 | 1.5% | 30,000 | 500万円 |
1day Header MAX
1day Header MAXは、1日限定でトピックタブヘッダーに広告を掲載します。1day MAXのようにインフィード枠には掲載できませんが、グノシー以外にニュースパスにも配信できる点がメリットです。両アプリ合わせて累計5,000万ダウンロードを誇るため、数多くのユーザーにアプローチできます。
1day Header MAXの掲載内容
1day Header MAXの掲載内容は以下の通りです。
メニュー | 掲載期間 | 想定imp | 想定CTR | 想定LP遷移数 | グロス金額 |
グノシー トピックヘッダービデオ | 1日 | 1,000,000 | 0.2% | 2,000 | 500万円 |
ニュースパス トピックヘッダービデオ | 1日 | 500,000 | 0.2% | 1,000 | 500万円 |
ヘッダービデオ
ヘッダービデオは、グノシーとニュースパスのヘッダー部分に動画広告を掲載できます。
1day MAXや1day Header MAXとの違いは、掲載期間と最低インプレッション数が保証されている点です。ヘッダービデオの場合は1週間に渡って広告を掲載でき、最低100万インプレッションが保証されています。
ヘッダービデオの掲載内容
ヘッダービデオの掲載内容は以下の通りです。
掲載先 | ・グノシー+ニュースパス ・グノシーのみ ・ニュースパスのみ |
掲載面 | タブ面のヘッダー枠 |
掲載期間 | 1週間 |
imp数 | 1,000,000~(保証型) |
グロス金額 | ・グノシー+ニュースパス:250万円~ ・アプリ単独:300万円~ |
ヘッダービデオのターゲティング
ヘッダービデオのターゲティングは以下の項目に対応しています。
設定項目 | 対応可否 |
OS | 〇 |
性別 | 〇 |
年代 | 〇 |
地域 | 〇 |
キャリア | 〇 |
時間 | 〇 |
曜日 | 〇 |
タブ指定 | 〇 |
トピック指定 | 〇 |
ヘッダービデオでは、ターゲティングのすべての項目を設定できます。特にタブやトピックを指定することで提供サービス分野に興味があるユーザーにアプローチできるため、成果が高まりやすいと言えるでしょう。
ネイティブアズビデオ
ネイティブアズビデオは、記事広告のヘッダー部分に動画広告を掲載できます。
たとえば、記事一覧(インフィード枠)にほかの記事と溶け込むようにインフィード広告が掲載され、リンクをクリックすると詳しい情報が記載された記事広告に遷移します。
その記事広告のヘッダー部分には動画広告が掲載されているため、ユーザーに広告感を抱かせないインフィード広告のメリットと、記事の文章と共に製品を詳しくPRできる動画広告のメリットの両面を生かせます。
ネイティブアズビデオの掲載内容
ネイティブアズビデオの掲載内容は以下の通りです。
掲載先 | グノシー |
掲載面 | ・誘導枠:トピックタブを中心としたインフィード広告枠 ・記事:アプリ内の記事キャッシュページ |
掲載期間 | 2週間 |
imp数 | 1,333,333~(保証型) |
グロス金額 | 200万円~ ※記事制作費として別途10万円~ |
また、記事広告が社内で用意できない場合、「Premium Native Adsオプション」を利用することで必要なコンテンツを制作してもらうことができます。オプションの内容は以下の通りです。
オプション | 内容 | 制作費 |
記事の企画 | 広告の内容に合わせて、記事の企画案(切り口と大枠の構成案)を提案してもらえる | 無料 |
記事の制作 | オリエンシートに要望を記載すると、その内容に沿って記事を制作してもらえる | 10万円~ |
記事の2次利用 | グノシーで制作した記事は、自社サイトやオウンドメディアへの転載、グノシー広告に誘導する際のURLやタイトルへの利用といった2次利用が無料となる | 無料 |
インフルエンサー | 主に女性モデルのインフルエンサーをアサインし、制作した記事内のインタビューやPR動画に起用 | 要見積もり |
事前アンケート | 商材やサービスについて事前にアンケートを行い、その内容を記事化 | 30万円~ |
ネイティブアズビデオのターゲティング
ネイティブアズビデオのターゲティングは以下の項目に対応しています。
設定項目 | 対応可否 |
OS | 〇 |
性別 | 〇 |
年代 | 〇 |
地域 | 〇 |
キャリア | 〇 |
時間 | 〇 |
曜日 | 〇 |
タブ指定 | 〇 |
トピック指定 | × |
ネイティブアズビデオもヘッダービデオ同様、ターゲティングで設定できる項目が豊富です。自社が想定するターゲットに合わせ、なるべく細かく条件を指定し、適切なユーザーに広告を配信するようにしましょう。
グノシーQスポンサードパッケージ
グノシーQスポンサードパッケージは、グノシーで流れる30分番組のなかで、コンテンツに近い内容の動画広告を配信できます。
グノシーQスポンサードパッケージにも複数のメニューがありますが、動画を活用できるのは「プレロールビデオ」と「ポストロールビデオ」の2種類です。プレロールビデオは番組直前に、ポストロールビデオは番組終了後に動画広告を流します。
番組の内容にマッチした商品やサービスを訴求できるのが強みです。
グノシーQスポンサードパッケージの掲載内容
グノシーQスポンサードパッケージの掲載内容は以下の通りです。
メニュー | 掲載期間 | 想定imp | 想定LP遷移数 | グロス金額 |
誘導パネル | 2日~ | 1,000,000 | – | 400万円~ |
プレロール・ポストロールビデオ | 2日~ | 14,000~20,000 | – | 400万円~ |
スポンサードクイズ | 2日~ | 16,000~24,000 | – | 400万円~ |
終了時バナー | 2日~ | – | 1,000~3,000 | 400万円~ |
グノシーQスポンサードパッケージのターゲティング
グノシーQスポンサードパッケージのターゲティングは以下の項目に対応しています。
設定項目 | 対応可否 |
OS | × |
性別 | × |
年代 | × |
地域 | × |
キャリア | × |
時間 | 〇 |
曜日 | × |
タブ指定 | × |
トピック指定 | × |
ターゲティングで設定できるのは、時間の項目のみです。また、広告の掲載先はグノシーのみに限定されています。細かくターゲティング設定を行いたい場合やニュースパスにも広告を掲載したい人は、ほかの広告メニューを選ぶようにしましょう。
動画制作のポイント
グノシー広告の動画広告を活用する場合、あらかじめ掲載用の動画を制作しておかなければなりません。後ほど詳しく解説しますが、プロモーションやブランディングにつながる動画を1つでも作っておくと複数の場面で活用できるため、なるべく質の高い動画制作を意識しましょう。
ここでは、より質の高い動画を制作する3つのポイントを解説していきます。
ターゲットを明確にする
グノシー広告では、事前にターゲットを明確にしたうえで動画を制作することが大切です。
グノシー広告は利用するメニューによって配信先が異なります。配信先が異なれば、各アプリのデモグラフィック(ユーザー属性)にも差が現れるため、配信先と動画広告のターゲットがマッチするようにメニューを選び分けましょう。
また、各メニューで設定できるターゲティングも、動画広告のターゲットが定まっていなければ意味を成しません。こちらも配信先と同様に、動画広告のターゲットに合わせて設定を行うことが大切です。
動画広告のターゲットを設定する際は、年齢や性別だけではなく、年齢や居住地、勤務先などを踏まえ、「どのような人が自社商品やサービスに刺さるか」という点を意識するようにしましょう。
広告の配信場所に合わせて動画時間を決める
グノシー広告の制作において以外に重要なポイントが、動画の長さです。
仮に3分を超えるような長尺動画をヘッダー枠に掲載した場合、内容を最後まで視聴してもらうのは非常に困難と言えます。ユーザーがアプリにログインするのは広告を見るためではなく、自分の知りたい情報を探すことが本来の目的だからです。よって広告の配信場所に合わせて動画時間を決めるようにしましょう。
ヘッダー枠の広告はユーザーに興味や関心を抱かせるのが役割なので、30秒以下の短い動画が向いていることも多いでしょう。一方、インフィード枠から派生する動画広告は、ユーザーが興味を持って情報にアクセスしているため、1分を超えるような動画でも最後まで視聴してもらえる可能性が高くなります。
動画制作会社に制作を依頼する
広告に活用する動画は内製化も可能ですが、なるべく動画制作会社に外注することをおすすめします。内製化する場合に比べ、制作会社を活用するほうが以下のようなたくさんのメリットがあるからです。
- 映像制作のプロに任せることで動画の品質が高まる
- 映像制作にたずさわる時間を省き、本業に集中できる
- 撮影機材やキャスト、スタジオなどを自社で用意する必要がない
- マーケティングに精通した制作会社を選べば運用のコツを学べることも
その他の広告と動画の組み合わせ
広告のもととなる動画を制作しておくと、グノシー動画広告以外にも組み合わせ次第でさまざまな活用が可能です。
たとえば、グノシー広告に用意されたメニューの一つ、「パフォーマンス」と併用することができます。パフォーマンスはグノシー広告における運用型広告で、運用中であっても配信内容やターゲット、予算などを柔軟に変更できる仕組みです。
ほかにもリスティング広告と組み合わせ、遷移先のLP(ランディングページ)に動画を掲載することもできます。商品やサービスを直接的に売り込む動画であれば、LPとの相性は抜群です。
広告を複数の掲載先に分かることで、1つの広告で成果が出なかったとしても別の広告で不足分を補てんできます。そうして掲載先の成果を見極め、最適な組み合わせへと調整していきましょう。
グノシー広告についての詳細やご相談についてはぜひお問い合わせください。