コンテンツマーケティングを行うにあたって基礎的に決める必要があることは、どのプラットフォームを利用してプロジェクトを運用するか、ということです。
どのプラットフォームを利用するかで、コンテンツマーケティングの効果が全く違うこともあります。
コンテンツマーケティングのプラットフォームを選ぶにあたり、どのような種類があり、どのように考えて、選べば良いかを解説していきますので、ぜひ自社の参考にしてください。
コンテンツマーケティングのプラットフォームは2種類ある
コンテンツマーケティングのプラットフォームには大きく分けて2種類あります。
コンテンツを配信する「配信元」のプラットフォームと、コンテンツを配信する「配信先」のプラットフォームです。
配信元のプラットフォームは主にWebサイトのことで、配信先のプラットフォームは主に検索エンジン、SNSのことです。
ただ、配信元と配信先のプラットフォームな密接に連動していつため、どこからどこに配信するか、というのは戦略的に決める必要がありますので、配信側プラットフォームと配信先プラットフォームを1つ1理解しましょう。
配信側(Webサイト、CMS、CRM)プラットフォーム
コンテンツマーケティングでコンテンツを配信するのは、基本的に自社運用のWebサイトです。
コンテンツマーケティング用のWebサイトではコンテンツマーケティングで必要なCMS、CRMといった機能が必要になってきます。
簡単にいうと、Webサイトの文字、画像、動画等のコンテンツを一元管理、保存できるシステムのこと
簡単にいうと、顧客情報や顧客との商談、受注状況といったデータを一元管理できるシステムのこと
CRMは大規模なシステムから小規模なシステムまでありますが、基本的には顧客からの問い合わせ情報、購入情報、といったデータを簡単に管理できるシステムだと考えてください。
基本的なコンテンツマーケティングに必要なCMS、CRMを搭載したWebサイト制作のプラットフォームがいくつかありますのでご紹介します。
無料ブログサービス
無料ブログサービスにも基本的なCMS、CRMの機能がついているものもあります。
メリットとしては無料で使えるため、導入しやすいということがあります。
デメリットとしてはコンテンツマーケティングを企業が行うこと、を想定して作られていないことが多く、個人で書いているブログと同じようなデザインになってしまったり、自社で指定したドメインで利用できないこともあります。
また、各サービス内の規格外の機能やデザインを導入することが難しいため、制約の多さからコンテンツマーケティングで結果を出すために必要な施策が行えないことが多いでしょう。
WordPressプラットフォーム
WordPress(ワードプレス)はコンテンツマーケティングの中では最も人気かつ、便利なプラットフォームだと考えられます。
WordPressはWebサイトを簡単に制作できる(CMS)かつ、プラグインと呼ばれる追加機能を利用することで、CRMのような機能も追加することができます。
WordPressは元々ブログ制作のプラットフォームとして作られたため、記事コンテンツ、画像コンテンツ、動画コンテンツをアップロードすることも比較的簡単にできるようになっています。
WordPressはCMSのなかで圧倒的なシェアを誇ります。
CMSを利用せずにWebサイトを運用しているケースを除くと、ほとんどのWebサイトはWordPressでできている、と言えるほどシェアが大きくなっています。
またWordPressのシェアは年々増え続けており、そのシェアの大きさから様々な会社がWordPress上で動くプラグインを開発しているため、必要な機能をあとで追加することもできます。
企業のコンテンツマーケティングに必要な基礎的な要素、機能は、最も高いレベルで揃っているプラットフォームだと考えられます。
むしろWordPressを自社の業態やビジネスモデルに合わせて、様々な施策を行えるようにカスタマイズすることが大切です。
スクラッチ開発でのWeb制作で各プラットフォームと接続する
スクラッチ開発とは0からWebサイトのコーディングを行い、開発を行うことです。
スクラッチ開発の利点としては、自由度の高いWeb制作ができるところでしょう。
自由度が高いという利点を活かして、制作したWebサイトとCRMといった外部ツールを連携させることも可能です。
例えば世界的に有名なCRMにセールスフォースがありますが、自社で制作したWebサイトで取れたデータ等を、セールスフォース等のアプリケーションに連携させるための開発を行うことも検討できます。
デメリットとしては、スクラッチ開発に多大な費用がかかることで、コンテンツマーケティングに対する投資はWeb制作だけでなく、コンテンツ制作等の費用も必要になります。
コンテンツマーケティングで最も大切なのは、高品質なコンテンツを制作することですので、できるだけ予算はコンテンツに使いたいところです。
配信先プラットフォーム
配信先のプラットフォームは、配信元プラットフォームと密接に関係しており、戦略に合わせて選んでいく必要があります。
プラットフォームは1つだけでなく、組み合わせて使うことも有効ですが、自社の業態、ビジネスモデルに合わせて設計した戦略に合わせて、プラットフォームを使いこなしましょう。
検索エンジンプラットフォーム
検索エンジンはコンテンツマーケティングを行う上で、最も選ばれているプラットフォームだと考えられます。
上述のWordPress等で作ったWebサイトに記事コンテンツを投稿して、検索者がサイトへ流入することを狙います。
検索エンジン経由でアクセスを集める際に最も大切なことの一つは、SEO対策により自社サイトのページを上位表示させることです。
SEO対策で最も大切なのは、ユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを制作することですが、コンテンツは記事だけではありません。
検索エンジンのユーザーは内容が濃く、わかりやすいページを好むため、記事、画像、動画を適切に組み合わせてページを作るようにしましょう。
検索エンジンは主にGoogleとYahooがありますが、基本的には両方の検索エンジンからの流入を狙い、検索順位やSEO対策はGoogleを基準にして行うことが多いです。
SNS関連プラットフォーム
SNS関連プラットフォームにはいくつか種類があり、そのプラットフォームによって特徴も異なります。
こちらも自社の特徴に合わせて選ぶようにしてください。
Faceboook
Facebookは幅広い年齢層に使われているかつBtoB企業でもよく利用されるSNSです。
一般消費者からビジネスマンまで様々なターゲットに対してリーチできるメリットは大きく、また検索エンジン用に作った記事コンテンツをFacebookで配信してリーチ、フォロワーを獲得できることもよくあります。
Facebookに配信できるコンテンツの種類は記事、画像、動画と種類も豊富であることも、あらゆるビジネスが利用しやすい理由の一つです。
InstagramはSNSのなかではビジュアル性が強く、画像専用のSNSになっています。
投稿の際に文字を入力することもできますが、基本的には画像のみでターゲットに伝える必要があるため、BtoCビジネスの方が向いています。
飲食店等の画像で需要を喚起できるようなビジネスであれば、コンテンツマーケティングを行うプラットフォームとしては効率的です。
Twitterもコンテンツマーケティングプラットフォームとして、活用する企業が増えてきています。
Twitterは文字、画像、動画が投稿できますし、速報のニュースや商品やサービスの口コミ等をTwitterで検索する人も多いため、販売促進やブランディングとしても活用できます。
また、BtoB企業でも認知やブランディングとして、十分活用の余地があるプラットフォームです。
特徴としてはコンテンツが拡散されてアクセスがとても大きくなることもあり、良質なツイート(コンテンツ投稿)をすると、大きく拡散してフォロワーを一気に獲得できることもあるでしょう。
YouTube
YouTubeはSNSでコンテンツマーケティングを行うのに、とても適したプラットフォームだと言えるでしょう。
YouTubeはBtoCのイメージがありますが、BtoB企業も続々と進出しています。
動画を制作する労力は記事コンテンツよりもリソースが大きく必要になりますが、伝わる内容としては動画の方が情報量が多いため、ターゲットに見てもらえると効果が大きい期待ができます。
動画で情報収集する人は年々増えているため、早く参入して動画の企画のノウハウやファンを増やしておくことは大変重要です。
YouTubeは検索エンジン用に制作したコンテンツを流用(再利用)しにくいため、現在SEO対策で先行している企業の優位性が働きにくい、ということもあるため新規参入の企業にもチャンスが大きいと思われます。
TikTok
TikTokもユーザー数を急速に伸ばしている動画プラットフォームの一つで、主に若年層に利用されています。
短編動画で内容を伝える必要があるため、ブランディングや一般消費者向けのコンテンツが向いているでしょう。
ビジネスとして活用している企業はまだ少ないため、こちらもチャンスが大きくあると考えられます。
コンテンツマーケテイングのプラットフォームまとめ
コンテンツマーケティングのプラットフォームの種類や選び方を解説しました。
最も大切なのは自社の業種業態、ビジネスモデルに合わせて設計した戦略に沿って配信元、配信先のプラットフォームを選ぶことが重要だということです。
コンテンツ制作の方針も各プラットフォームに最適化させた形で行う必要がありますし、各プラットフォームの独自のアルゴリズムに合わせてアクセスを獲得すると効率が良くなります。
ぜひ自社にとって最適な形を見つける参考にしてください。
弊社のコンテンツマーケティング支援サービスについてもぜひお問い合わせください。