動画制作の企画書・提案書作成方法|社内で動画制作の企画をするフォーマットと考え方

動画制作の企画書・提案書作成方法|社内で動画制作の企画をするフォーマットと考え方動画

動画制作において欠かせないのが、企画書や社内提案書の作成です。

特に企業が動画を活用する場合、売上や販売数量の拡大といった確実な成果が求められます。

しかし、あらかじめ企画を練っておかないと期待した成果は生まれません。

構想の薄い動画ほどメッセージ性に乏しい内容に仕上がってしまうからです。

そこで今回は、動画制作における企画書や社内提案書の作り方を解説します。

企画書の例も紹介しているので、テンプレートとしても活用できます。

動画制作の企画書・社内提案書の概要

企業用の動画を制作する場合、まず企画書や社内提案書の作成から取りかかります。

企業によっては事前に企画書を作成せずに動画制作を進めてしまうケースもありますが、おすすめはできません。

企画書がないと動画で伝えたいメッセージが不明確となり、期待した成果につながりにくいからです。

また、上司の承認を得たり、制作後の運用をスムーズに行うためにも、社内提案用として企画書は用意しておきたいところです。

動画制作の企画書を作成するには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 目的の設定
  • ペルソナ・ターゲットの設定
  • 利用シーンの選定
  • 動画内容・要素設定
  • 目標・KPI設定
  • 予算
  • 運用体制の構築

上記は、企画書作りで最低限押さえるべき要素です。

これらの要素を理解しておくだけで、企画書の内容が見違えるようによくなるため、必ず押さえておくようにしましょう。

目的の設定

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

動画の制作は、まず目的を考えないことには始まりません。

動画はさまざまなシーンで活用できますが、事前に目的を明確にしておかないと最適な活用方法を採用しづらくなります。

そこで企画書を作る段階で目的を設定します。たとえば以下のような目的を考案することができるでしょう。

  • ECサイトの購入ページ到達率を高め、売上を拡大させる
  • SNSでの積極的なプロモーションで商品ページへのアクセスを増やす
  • 自社コンテンツを多数の人に知ってもらい会員登録数を増やす
  • 商談時の営業ツールを動画に統一し、各社員の営業成績のムラを減らす
  • 自社に合う人材のエントリー数を増やし採用活動を効率化させる

上記のように、「何のために動画を運用するのか」という点を考慮することがポイントです。

企画書を作る段階で目的を定めておくと、動画制作後の運用や効果検証までスムーズに実施できます。

ペルソナ・ターゲットの設定

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

次に、「動画の情報を誰に向けて発信するのか」というターゲット設定を行っていきます。

ただし、一概にターゲットという枠組みで一括りにはできません。

動画の視聴者は、細かい属性の違いによって好みや視聴スタイルが大きく変わるからです。よって「20代女性」といった抽象的なターゲット設定だと、動画の内容が視聴者に刺さりづらくなります。

そこでペルソナを意識するようにしましょう。

ペルソナとは、ユーザー属性を細かく紐解いて設定を行うターゲティングのことです。たとえば、年齢や性別以外に職業、居住地、年収、趣味などの項目を設定しておくと、より詳しいターゲット像が浮かび上がります。

ターゲット像が明確になると、その人物の心に刺さる企画を考案しやすいため、ペルソナの設定は非常に重要です。

ペルソナを設定する際は、少なくとも以下の要素を含めるようにします。

人口統計学的なデモグラフィックデータと、心理的特性であるサイコグラフィックデータ別に要素を考えていくことで考えやすくなります。

パターン

要素

ペルソナの例

デモグラフィック

年齢と性別

31歳の男性

居住地

東京都新宿区

職業

IT企業セキュリティ担当

家族構成

4人:妻、長男、長女

世帯年収

590万円

ネット利用状況

・マンション備え付けのWi-Fiを利用

・ノートPC1台、スマホ4台、スマートTV1台、ゲーム機1台を家族で所有

・帰宅後や休日はテレビでVOD動画を視聴することが多い

サイコグラフィック

生活パターン

・朝6時半に起き8時に出社

・平日918時まで勤務

・残業は週に23回、遅くとも21時には帰宅

・朝食や夕食は家族で、外食は控えめ

23時前後に就寝

価値観

・仕事とプライベートを両立して、どちらも充実させたい

・現状の職場や立場に満足している、出世には消極的

貯蓄性向

・消費より貯蓄性向が強い

・妻のパート給与と合わせ、世帯収入は両親2人で管理

人間関係

・中学時代の同級生といまでも仲がよく、共通の趣味を持つ

・積極的な交友にはやや消極的で、社会人になってからの友人も少なめ

趣味

・釣り

・漫画鑑賞

・ネットサーフィン

提供商品に対するニーズ

スムーズな操作性が魅力の新型マウスを訴求。
ペルソナはその商品の存在を知らないが、ネットサーフィン向けに便利なガジェットを探している。
休日には専門店や
Twitterなどを参考に、役立つ製品の口コミを参照することも多い。
商品の認知から始める必要がある。

上記のペルソナ設定はあくまで一例です。デモグラフィックデータやサイコグラフィックデータをもとに、要素を取捨選択しながらペルソナを考えていきましょう。

利用シーンの選定

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

企画書を作成するうえで、「動画をどのように発信していくのか」という利用シーンを想定しておくことも大切です。

動画の発信方法や掲載先と言ってもよいでしょう。

目的から逆説的に利用シーンを想定すると、スムーズに企画書作りを進めていけます。

たとえば、「ECサイトにおける購入ページ到達率の向上」が目的だとすると、まずECサイトの商品ページに動画を掲載する利用シーンが想定できます。

また、Twitterの投稿動画から商品ページにアクセスを促すのも効果的です。

上記のように具体的な利用シーンを想定しておくと、動画の構成をイメージしやすくなります。

動画は制作して終了というわけではなく、運用後に成果が出ることで意義が生まれます。

利用シーンを想定するということは、その運用時のイメージを事前に練り上げておくということです。

意外に忘れやすい要素なので、企画段階でしっかりと構想を練っておきましょう。

動画内容・要素設定

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

企業が活用する動画にはさまざまな種類があり、目的や利用シーンによって最適なものが異なります。

よって先ほど設定した目的や利用シーンをもとに動画の種類を決め、タイプに応じた動画の内容を考えていきましょう。

動画の種類には、表現方法の違いとコンテンツによる違いで大きく2つに分かれます。

種類を分ける要素

動画の種類

表現方法の違い

  • 実写映像
  • アニメーション映像
  • モーショングラフィックス
  • ホワイドボードアニメーション
  • 3Dアニメーション
  • ストップモーション
  • 実写とアニメーションの組み合わせ

コンテンツによる違い

  • 商品、サービス紹介動画
  • 企業(事業内容・沿革など)紹介動画
  • デモンストレーション(使い方説明)動画
  • ブランディング動画
  • インタビュー動画
  • 採用動画
  • 動画広告用動画

たとえば、「モーショングラフィックスを活用してサービス紹介動画を作成」というように、あらかじめ種類を絞り込んでおくと動画制作がスムーズです。

目標・KPI設定

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

制作後に効果的な検証を行うためにも、企画の段階で目標を設定しておきましょう。

目標とは、目的を達成するための手段です。そして、その目標を細かく数値化したものをKPIと呼びます。

企画を行うのは動画の各要素を具体化するためでもあるので、KPIを設定して数値化された目標を設定することが重要です。

たとえば、「売上を1.5倍に拡大する」という目的があれば、「来店客数1万人/月」や「平均客単価5,000円」といったKPIが必要になるでしょう。

動画制作の場合だと、「インプレッション数1万回」、「動画リンクCTR2.5%」というように設定できます。

予算

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

動画制作における予算は、制作費に加え、広告として発信する場合は広告費も想定しておきます。

企画段階で予算が明確になっていると、効果検証時に費用対効果を出すときに役立ちます。

また、制作費は内製と外注によって大きく費用が異なるため、事前に制作方法も考えておきましょう。

内製の場合、カメラや三脚といった撮影機材に加え、編集ソフトの購入費、キャスティング費用、スタジオレンタル代などのコストが発生します。

また、資金以外にも動画制作にたずさわるスタッフやノウハウも必要です。

一方、動画制作会社に外注する場合は作業のすべてを一任できます。

社内に人員やリソースが不足する場合は、動画制作会社に依頼するのが無難です。

制作会社に依頼すると、撮影に入る前に見積書が提示されるため、細かい内訳を確認しておきましょう。

各種動画の制作料金はこちらの動画制作料金シミュレーターで計算が可能ですので、ぜひご利用ください。

動画制作お見積もりシミュレーション

運用体制の構築

  1. 目的の設定
  2. ペルソナ・ターゲットの設定
  3. 利用シーンの選定
  4. 動画内容・要素設定
  5. 目標・KPI設定
  6. 予算
  7. 運用体制の構築

最後に、企画段階で運用体制の構築や整備を行います。

あらかじめ運用体制を構築しておかないと、期限までに動画の投稿や出稿が間に合わず、機会損失が発生する恐れがあります。

事前に確認しておくべきチェックリストをまとめましたので、以下を参考にしてください。

  • 社内に動画撮影や編集、制作ができる人材がいるか
  • 動画制作に必要なノウハウを有しているか
  • 動画を内製するか、外注に出して制作するか
  • 広告として運用するか否か
  • 動画運用中の管理責任者は誰か
  • 動画運用を行うチームメンバー
  • メンバー間のコミュニケーション方法
  • 効果検証の実施期間
  • 検証後の改善は誰が行うか

具体的な動画制作の流れ

企画書を作成するときは、動画制作の基本的な流れも理解しておきましょう。

流れを理解していると、撮影機材や編集ソフトを購入するときや、内製や外注を判断するときに役立ちます。

動画制作の基本的な流れは以下の通りです。

手順

制作内容

1.企画・構成

動画の骨組みとなる企画や構成を考える。制作会社に依頼する場合は企画提案の前にヒアリングを行い、クライアントの要望を洗い出す。その後、見積書の提示まで行われる。

2.チーム編成

ディレクターやプロデューサー、カメラマン、アシスタント、スタイリスト、照明などの制作チームを編成する。業務のコミュニケーションツールや確認事項なども決めておく。

3.撮影機材などの準備

カメラや照明、補助器具などの購入のほか、撮影場所の確保まで行う。制作会社に依頼する場合は、事前に絵コンテが提出され、編集を見据えた素材なども決定する。

4.キャスティング

動画に出演するキャストの出演依頼やスケジュール調整、価格交渉などを行う。キャストは社内の人材を活用することもできる。

5.動画撮影

企画に沿って実際に動画を撮影する。アニメーションの場合には撮影が必要なく、大幅な工程カットになるので費用を抑えられる。

6.映像編集

撮影した映像をトリミングしたり、テロップやBGMの挿入などを行う。

動画の企画書・社内提案書の例1

具体的に簡易的な企画書、提案書の例、イメージをご紹介します。

ここでは、健康食品のプロモーション動画を制作する場合の企画書サンプルをご紹介します。

目的

健康食品定期購入サービスの月額会員を前年比で20%増加

ペルソナ

都内に住む39歳の女性。
既婚。
大手食品スーパーのレジ係として働いている。
自宅近辺のスーパーを転々としながらも、レジ係の経験は
12年を超えるベテラン。
40歳を間近に迎え、若いときに比べて常に立った状態で仕事をすることに負担を感じ始めてきた。
41歳の夫は総合商社に勤め、最近になって課長に昇進。
仕事が激務になり残業が増えたおかげで、家族で共にする夕食の時間帯が不安定になり、献立の一部をコンビニ食材で済ませることが多くなった。
体への負担増加は食生活の変化にも原因があると考えており、体によい健康食品を探している。

利用シーン

・公式サイトへの埋め込み

・公式Twitterアカウントでの発信

Web広告の流入先であるLPへの埋め込み

YouTubeSNSを活用した動画広告

動画の内容

・商品紹介動画

・実写映像

・動画の長さ:230

・ペルソナに刺さるよう、スーパーで働く1人のパート主婦を舞台にドラマ映像のように仕上げる。自社商品を試した同僚が主人公に健康食品を勧めるという内容。

メッセージ

高麗人参エキス配合で健康自慢の体に!定期配送で価格もお得

目標・KPI

・購入ページへの到達率:35%

・インプレッション数:20,000

予算

95万円

公開予定日

2021921

参考動画

https://~~

動画の企画書・社内提案書の例2

ここでは、家事代行サービスのブランディング動画を制作する場合の企画書サンプルをご紹介します。

目的

我が社で提供する家事代行サービスの認知度拡大

ペルソナ

名古屋に住む25歳の女性。
最近初めての子供が生まれたばかり。
子育てに専念する必要性を感じていたが、いまいるアパレル企業での仕事も充実していたため、勤め先にリモートワークを申請。
2週間前から仕事と子育てを両立し始める。
しかし、子供の様子が心配で仕事が手につかないこともあり、その解決手段をネットで検索。
家事代行サービスであれば家事に加えて育児まで一任でき、自分に最適だと感じた。現在は複数の家事代行サービスを検討中。

利用シーン

YouTube広告運用

Twitter広告運用

動画の内容

・ブランディング動画

・モーショングラフィックス

・動画の長さ:1

・直接的なサービスの訴求ではなく、まずサービスの存在を知ってもらえるようセールス感の薄い内容に仕上げる。ナレーションなしで優しい雰囲気のBGMでイメージアップ。
サービス内容の説明はモーショングラフィックスとテキストで、ナレーションなしでも内容が伝わるようにする。

メッセージ

ベビーシッター多数在籍!育児も任せられる家事代行サービス

目標・KPI

・インプレッション数:30,000

・クリック数:1,500

予算

30万円

公開予定日

2021111

参考動画

https://~~

動画制作の企画、提案は全体を把握してから

動画制作は目的から逆算して最も適切な動画の種類や予算を選定して制作する必要があります。

弊社では動画制作の企画から制作、運用までワンストップでご相談可能です。

ぜひお問い合わせください。

タイトルとURLをコピーしました