コンテンツマーケティングは非常に優れたマーケティング効果を発揮する可能性があるマーケティング手法ですが、必要なリソースやノウハウ、人材が揃えにくく、あまり効果が出せないまま無駄に投資をしてしまう企業も少なくありません。
こちらではコンテンツマーケティングを外注・委託して効果的に自社のブランディングや集客に結びつける方法を解説します。
外注をうまく使いこなすにあたり、以下のような流れで理解してうまく外部リソースを利用できるようになりましょう。
1コンテンツマーケティングの全体像の把握
2必要なリソース、ノウハウ、人材
3実際に外注・委託をするにあたってのポイント
全体像から、コンテンツマーケティングを構成する要素を理解することで、効果的に外注できるようになりますので、ぜひ順番におさえていきましょう。
- コンテンツマーケティングの全体像
- 必要なリソース、ノウハウ、人材
- 実際に外注・委託をするにあたってのポイント
テンツマーケティングの全体像
コンテンツマーケティングは一般的にデジタルマーケティングの1種類として考えられています。
手法としては各企業に合わせて複数の種類があります。
- 検索エンジン
- 画像SNS
- 動画SNS
- その他ツール
- それ等の組み合わせ
最も一般的に行われているコンテンツマーケティングとしては、検索エンジンでSEO対策を行い、自社サイトの記事コンテンツを上位表示させて検索ユーザーを獲得する方法です。
画像や動画を各SNSに配信してユーザーにリーチする方法もあります。
SNSにもFacebook、Instagram、YouTube、TikTokと様々な種類があり、リーチしたいユーザー層によってプラットフォームを分けて活用する必要があります。
他にはメーリングリストを活用してメールでコンテンツを配信する方法や、広告の内容を記事のようなコンテンツ型にしてコンテンツマーケティングとして活用する会社もあります。
最も効果的、かつ効率が良いのはこれらの各プラットフォームを組み合わせて利用する方法です。
特にデジタルマーケティングへのシフトが一般化してきており、記事コンテンツ、画像コンテンツ、動画コンテンツ、のどれか1つのコンテンツのみでマーケティングを行うことは非効率になっています。
伝えたいコンテンツの内容によって各コンテンツ、プラットフォームを効果的に使い分けるようにしましょう。
自社に合ったコンテンツマーケティングを行う
上記の通り、コンテンツマーケティングを行う際には自社の業種業態、ビジネスモデルと相性の良い方法で運用する必要があります。
特にコンテンツマーケティングの場合は、他のコンテンツマーケティングと比べて投資が大きく長期間になる傾向があるため、初期の方向性はとても大切です。
特に検索エンジンでのコンテンツマーケティングの際には、念入りな事前調査が必要になります。
一般的な流れをご紹介します。
導入準備は自社のビジネス全体の数値を確認しながらコンテンツマーケティングでどのような成果を出したいのか、といったことを決めます。
また利用するサイトもそのサイトがSEOに弱い構造になっていないか、といった調査を行います。
自社で制作すべきコンテンツは自社のターゲットがどのようなキーワードで検索しているか、をまずキーワードプランナーで確認してキーワード一覧とそれらの優先度を決めます。
優先度は競合やSEOの難易度等を考慮します。
この工程がその後の効果を上げる上で最も大切です。
コンテンツ制作は上記の戦略やSEO対策の方針に添いながら、画像、文章を混ぜながら制作します。
必要に応じて動画を併用することでさらに効果的になることもあります。
制作後は予め定めたKPIに沿って数値を管理しながら、改善点を洗い出してコンテンツの改善を行います。
コンテンツの内容だけでなく、コンバージョン等の目的の成果を得るためのデザインやサイト内の機能の追加等を行います。
ここまででコンテンツマーケティングが他のデジタルマーケティングよりも広範囲の業務やノウハウがあることがわかります。
次で実際に必要な人材やリソース、ノウハウを具体的に見ていきます。
- コンテンツマーケティングの全体像
- 必要なリソース、ノウハウ、人材
- 実際に外注・委託をするにあたってのポイント
コンテンツマーケティングに必要な人材・リソース・ノウハウ
上記の業務を行い、効率的、効果的に運用していくためには様々なリソースが必要ですが、それらを把握することにより、よりよく外注を行うことができるようになります。
以下のノウハウや人材が社内にあるかといった観点で確認していきましょう。
必要なノウハウ
コンテンツマーケティングでは基本的なノウハウだけで、以下のようなものがあります。
- デジタルマーケティング
- SEO対策
- コンテンツ制作ノウハウ
- デザイン
各ノウハウを組み合わせることが最も大切ですが、大きな割合を占めているのはデジタルマーケティング(コンテンツマーケティングそのもの)のノウハウです。
コンテンツマーケティングを行うためには自社ビジネスの特徴を踏まえて、戦略を立てる部分が最も重要ですので、全体的な方向性が間違っていないかを判断するための知見は必ず必要です。
必要な人材
また導入から運用にあたって必要な人材の種類が多いのも特徴の1つです。
- コンテンツマーケティングプロジェクトマネージャー
- ディレクター
- サイト開発者
- 編集者
- ライター
- 画像、動画クリエイター
- デザイナー
- デジタルマーケター
各企業が行うコンテンツマーケティングの内容によって、不要なポジションやSEOスペシャリスト等の新たに必要なポジションもありますが、こちらが基本的なポジション・役割になります。
社内でこれだけの人材が揃っている場合には、社内のみで導入から運用まで行うことがかなりスムーズにできると考えられ、足りない部分を外注・委託していく形が一般的です。
どのような人材が必要か、も最終的には各企業のコンテンツマーケティングの戦略にしたがって必要な人材を当てはめていく形になりますので、あくまでも「目的」から逆算して考えることが大切です。
- コンテンツマーケティングの全体像
- 必要なリソース、ノウハウ、人材
- 実際に外注・委託をするにあたってのポイント
コンテンツマーケティングの外注・委託にあたって
ここまではコンテンツマーケティングに必要な要素やリソースの把握を行いました。
コンテンツマーケティングの外注・委託にあたって実際にどのようなメリット・デメリットがあるのか、外注する際のよくあるパターン、外注方法の選び方を解説します。
外注・委託するするメリット
まずは一連の業務を外注・委託するメリットをご紹介します。
戦略的に方向性を定められる
コンテンツマーケティングを効果的に行う上で最も大切なことは、アクセス流入やターゲティングの設計をSEO、競合調査、市場調査等を行いながら戦略的に決めることです。
自社のターゲットがそもそもいない場所にコンテンツを配信し続けたり、求められていないコンテンツを制作し続けて無駄な投資に終わってしまわないようにするために、事前調査が欠かせません。
事前調査を行い、コンテンツマーケティングで出せるパフォーマンスの予測や、必要な投資等を洗い出すことによって、事前に予算の目安をつけておくことができます。
事前調査を行うことで、場合によってはコンテンツマーケティングよりも効果的なマーケティング手法に切り替えるという判断をすることも可能です。
社内にリソースがなくてもコンテンツマーケティングができる
コンテンツマーケティングは一般的には他のデジタルマーケティング(Web広告等)と比べて、必要な業務量が多いため、社内リソースに余裕がないと導入できないと考えられることが多いですが、うまく外注を行うことで、社内リソースを圧迫せずに運用ができます。
各業務で必要な専門知識も外注・業務委託により知見を外部から得ることができるので、社内で人材を揃える必要がなく、採用のための投資も抑えることができます。
各デジタルマーケティング手法と組み合わせることができる
コンテンツマーケティングは他のデジタルマーケティングと組み合わせることで、さらに効果的にブランディングや集客を行うことができます。
例えばコンテンツマーケティング用サイトではSEO対策を行い、検索エンジンで集客を行う戦略をたて、検索エンジン経由でサイトにアクセスしたユーザー(特定のトピックに興味があると考えられるユーザー)に対してSNS等でリマーケティング広告を配信することで、効果的に広告を配信することができます。
他にも、コンテンツマーケティング用に制作する動画を広告や他のプラトフォームで配信することで、有効活用することができます。
サイトに集まったユーザー向けにセミナーを開催したり、イベントを開催することでユーザーと取れる接点の幅が広がることも多くあります。
デジタルマーケティングの知見がある外注先を選ぶことで、相乗効果を期待することができるのです。
コンテンツの量やクオリティー、種類が豊富になる
主なコンテンツである記事コンテンツ、画像コンテンツ、動画コンテンツ、ホワイトペーパーは社内で制作するには数量やクオリティーの観点で社内では難しいでしょう。
各コンテンツを必要な量、十分なクオリティーで配信するためには、外注・委託は便利に利用できます。
外注・委託により費用対効果向上
上記のメリットを加味すると、マーケティング自体の費用対効果が高くなることが最も大きなメリットだと考えられます。
外注・委託によりリソースへの投資額を抑えて、より大きいリターンを上げることが可能になります。
外注・委託するデメリット
外注や業務委託を行うことで、生じるデメリットもあります。
方針の統一性が損なわれることがある
外注する業者を選ぶ際に細かく各業務を分けて違う会社に委託すると、戦略や方針を共有するのが難しくなります。
自社メディアとしてのコンセプトや各コンテンツの方向性、コンテンツの内容と設置するCTAといった様々な要素を統一する必要があるため、「コンテンツ制作だけ」といった部分的な外注を考えている場合には注意するようにしてください。
自社の強みやこだわりの共有ができないことがある
コンテンツマーケティングで最も大切な要素の1つがコンテンツの質です。
検索エンジンで行う場合には、検索ユーザーの検索ニーズに答えるコンテンツを制作することに加えて独自性のあるコンテンツを制作することも大切です。
独自性を出す際に大切なのは自社で持っている独自情報や、ノウハウ、世界観といったコンテンツ化できる自社の素材があることが大きな強みになります。
このような自社の独自性である要素や素材を外注先と共有し、どのような情報がコンテンツとしてふさわしいのか、といった議論をする必要があるため、この点もコミュニケーションとして手間が発生する部分です。
外注先・委託先のパターン
外注、委託をする際にも様々な形の業者があります。
自社のニーズや状況に合わせて選定ができるようにポイントをご紹介します。
コンテンツ制作のみの外注
記事コンテンツ、画像コンテンツ、動画コンテンツ、ホワイトペーパーといったコンテンツの制作を外注として代行してくれる会社を利用するケースです。
この外注パターンは自社で戦略やマーケティングプラン、ノウハウが準備できる場合には有効な形だと考えられます。
ただ、上述の通りコンテンツマーケティングは戦略的に方向性を決めて運用していくことですので、コンテンツだけを制作して結果が出なかった場合、投資が丸ごと無駄になるというケースもありますので、注意が必要です。
Webコンサルティング部分の外注
Webコンサル関連の会社も一般に多く存在し、デジタルマーケティング関連やサイト制作のコンサルティングを受けることができます。
コンテンツ制作をする人材とノウハウが社内にあれば、その部分以外をコンサルティングしてもらうことで、補完関係になり良い運営ができると考えられます。
また、自社の商材や自社の業界に最も詳しいのは自社社員だと考えられるため、コンテンツの独自性や専門性も高くなるという期待もできます。
コンテンツマーケティングの外注・運営委託サービスのご紹介
弊社のコンテンツマーケティングサービスのご紹介です。
弊社のコンテンツマーケティング支援では戦略〜コンテンツ制作〜運用改善まで一気通貫で行うことが可能です。
社内に利用できるリソースがある場合には必要な部分のサポートのみを行うことも可能です。
また、コンテンツマーケティング以外のデジタルマーケティングのサポートも行うことが可能であるため、その他の手法と比べてそもそもコンテンツマーケティングを始めるべきかといったご相談もさせて頂きます。
コンテンツマーケティングに興味をお持ちの企業はぜひお問い合わせください。