コンテンツマーケティイングは実施する企業によって、様々な種類があります。
業界や業種、商材との相性によって自社にあった種類、手法を取り入れる必要があります。
コンテンツマーケティングにどのような種類があるかを理解し、自社で実践する際に適切な種類、手法を選べるようになりましょう。
コンテンツマーケティングの基礎的な部分から解説していますので、順にみていきましょう。
コンテンツマーケティングの種類の考え方
コンテンツマーケティングの種類分けをするにあたって、コンテンツマーケティングというのは明確な定義がなく、したがってコンテンツマーケティングの種類として、明確にラインが引かれて各種類に分けられているものではありません。
ただ、一般的にコンテンツマーケティングはアクセスをの集め方としての種類、コンテンツの種類、コンテンツの内容の種類、といったコンテンツマーケティングの要素を各種類に分けてることができます。
どのような業界でどの種類のコンテンツマーケティングが相性が良いか、どのようなターゲットにはどのようなコンテンツが良いか、というように自社のビジネスの特徴、ターゲットと当てはめてフィットする種類をぜひ見つけてください。
それでは各種類、カテゴリーごとに順にみていきましょう。
コンテンツマーケティングを行うプラットフォームの種類
コンテンツマーケティイングは基本的に1つ以上のプラットフォームでコンテンツを配信していく形になります。
プラットフォームは基本的に大きく分けて2種類で、検索エンジンとSNS関連プラットフォームです。
検索エンジン上でのコンテンツマーケティング
検索エンジンでのコンテンツマーケティングは、コンテンツとして記事を作成し、検索エンジンからユーザーを流入させるという手法です。
検索エンジンからユーザーを獲得するためには、検索エンジンの検索結果で上位表示される必要があります。
検索エンジンで上位表示させる対策はSEO対策と呼ばれていますが、SEO対策のなかで最も大切なのはコンテンツの質です。
コンテンツの質というのは検索者のニーズ、検索意図に沿った情報をわかりやすく提供しているか、ということが重要です。
検索意図に沿ったコンテンツを制作するためには、あらかじめ自社のターゲットがどのようなキーワードで検索しているか、をあらかじめ調査しておく必要があります。
まずはGoogle等のツールや検索窓のレコメンド等をみて自社製品や、サービス周りの検索のキーワードにどのようなものがあるかを把握しましょう。
検索エンジンを使ったコンテンツマーケティングは汎用性が高く、BtoC、BtoB企業で幅広く使われています。
BtoB企業のような、製品やサービスのロジックの部分が大切になる業界でもコンテンツ(記事)内でしっかりと伝えることができますし、BtoC企業でもECサイトへの集客としてコンテンツを制作し、検索エンジンからユーザーを獲得することもできます。
反対に検索がほとんどされない、もしくはされにくい、または文字では伝わらない領域のビジネスでは相性が悪いこともあります。
文字では伝わらない、見込み客が検索しない、といったことがなければ基本的には取り入れたい手法。
SNS関連プラットフォームのコンテンツマーケティング
SNS関連のプラットフォームでのコンテンツマーケティングは、検索エンジンよりも比較新しい種類です。
SNSの種類は主にFacebook、Instagram、YouTube、TikTok、と様々です。
各SNSプラットフォームの特徴に応じて、コンテンツを作り分ける必要がありますが、SNSの検索エンジンと違う部分はフォロワー、いいね、といいたエンゲージメントを獲得できると、継続的に見込み客との接点を確保することができます。
SNSではコンテンツの質によっては、拡散によって獲得できるアクセスが飛躍的に伸びることもあり、拡散が起きやすいのは特にBtoCビジネスに多いでしょう。
BtoBの企業も活用することができ、長い期間かけてターゲットとコンテンツを通じてコミュニケーションをとることができます。
BtoCがターゲットが視覚的、感覚的に喜び、共感するコンテンツが拡散を呼ぶことがあるがBtoB企業での導入が盛んに行われている。
コンテンツの種類
「コンテンツ」の内容をターゲットのに伝えるにあたっていくつかの種類があります。
基本的には以下の記事、画像、動画、の全種類の中から作りたいコンテンツの内容に応じて使いこなすようにしましょう。
記事コンテンツ
一般的なコンテンツマーケティングの主流は記事コンテンツによるマーケティングです。
配信するプラットフォームは上記の通り、検索エンジン、SNS両方で利用することができますが、基本的にターゲットが望む情報を記事化して、記事を読んだターゲットをいかに購入、問い合わせ、資料請求といった自社の望むアクションに誘導するか、といった考え方が取られてきました。
記事によるコンテンツマーケティングは未だ費用対効果が高いケースがとても多い一方、どのような会社でも導入することができてしまうため、戦略設計をしっかりと行う必要があります。
記事コンテンツに関しては後述する画像、動画コンテンツも、1つの記事コンテンツを完成させるために必要になるケースが多く、記事内に画像、動画が必要に応じて入っており、わかりやすく文章が構成されているのが理想的です。
画像コンテンツ
画像コンテンツはいくつか種類があり、その用途によって画像の制作方針も変わってきます。
例えば記事コンテンツのアイキャッチ画像やSNSに配信する際の画像は、内容がすぐに伝わる内容にし、クリックされやすくする必要があります。
画像で統計的な情報やデータを説明したい場合にはインフォグラフィックスという種類の画像を使うことが多いです。
上の画像のようなインフォグラフィックスを制作することで、複雑な内容でもすぐに伝わるといったメリットもありますし、内容を見る前に画像を見せることで(アイキャッチ画像)そのコンテンツのクリック率が上がる、というメリットもあります。
また、飲食店等の視覚的に訴えかける写真を取れる場合には、Instagram等に継続的に写真を発信して定期的に顧客に画像コンテンツを配信すると、リピーター獲得等の効果がある場合もあります。
動画コンテンツ
動画コンテンツは近年コンテンツマーケティングの中でも、導入がとても多くなっていると考えられます。
動画の視聴環境が良くなり、動画で情報収集するユーザーが増えていることが企業側で動画コンテンツを制作する動きが高まっている理由の一つだと考えられます。
動画は営業資料を動画化したものや、記事コンテンツの間に動画を挟む、YouTubeやその他SNSに自社サービス、製品と関連のある動画を配信したりといった利用が主です。
動画によるコンテンツマーケティングが取り入れられ始めたのは記事、画像のコンテンツマーケティングよりも遅かったため、未だ参入していない企業が多くあります。
定期的に動画の制作、配信をしなくても自社サービスの動画コンテンツの制作、といった部分だけでも取り入れていきたいところです。
コンテンツマーケティングの内容の種類
コンテンツマーケティングの内容の種類にも様々な種類があります。
基本的にはユーザーの層に合わせて内容の種類を作っていきますが、コンテンツを見ているターゲットは以下のように、持っているニーズの強さやアクションまでの期待値によって分類することができます。
それぞれの層に対して「コンテンツ」の内容を変えてアプローチしていく必要があります。
需要がない層へのコンテンツ
潜在層は自社としては顧客になり得るターゲットとして認識していますが、ターゲットは自分で何かニーズがあったり、課題があることに気づいていません。
こういった層へのコンテンツはそのターゲットの役に立つコンテンツを制作します。
役立つコンテンツを制作すると、それに応じてアクセスが検索エンジン、SNS等から集まりますが、そこで企業名やブランド名をサイトや動画内でターゲットが認識するようにして、実際にニーズが出てきた際に思い出してもらえるようにします。
コンテンツ内でターゲットがニーズを持つ、もしくは課題感を持つようにコンテンツを作ることも有効です。
ニーズに自分で気づいていない層へのコンテンツに関しては、記事や動画のタイトルは目を引く、クリックしたくなるようなタイトルが良いでしょう。
ニーズ、課題があるだけの層へのコンテンツ
ニーズをや自分(自社)の課題を認識しているが、特にそれに対して行動を起こそうとはしていない層へのコンテンツは、そのニーズを満たした時、課題を解決した時の成果を紹介すると良いでしょう。
ニーズの喚起はすでにされているので、そのニーズを持っている人が興味を持ちそうなタイトルをつけて、できるだけ具体的に行動を起こすメリットを提示し、自社サービスや商品の紹介をすると良いでしょう。
ニーズ、課題へ積極的にアクションをとりたい層
ニーズや課題に対してアクションを取ろうとしている層へのリーチは、どの会社でも積極的に行いたいところですが、例えば検索エンジン上での検索キーワードでいうと「〇〇 制作」「〇〇 料金」といった、積極的に購入対象を探しているようなキーワードで検索している場合が多いでしょう。
こういった検索者の意図に沿ってわかりやすい記事、動画等のコンテンツを作った上で、自社サービス、製品の訴求も行うようにしましょう。
ホワイトペーパーや資料請求に誘導できるような構成にしておくと良いでしょう。
ニーズ、課題解決へ動いている層
明確層としてのターゲットは、サービス、商品購買の直前、もしくは既存の顧客である場合です。
既存顧客であればメルマガやSNSのフォロワーといった接点を持っている可能性が高いので、クロスセルやリピーターとなってもらえるようなコンテンツを制作します。
リピートするような商材の場合にはリピートしやすいタイミングや、リピートする傾向を計測しておくことも大切です。
検索エンジンでは「〇〇 発注」といったキーワードは発注する前の検索ワードなので、発注する際に必要なことや発注前の手順もコンテンツ内に含め、そのままスムーズに発注してもらえるようにする、といったアプローチが有効です。
コンテンツマーケティングの種類まとめ
コンテンツマーケティングには大きく、配信するプラットフォームの種類、コンテンツの種類、コンテンツの内容の種類といったカテゴリー分けで考えることができます。
自社のビジネスの特性や、ターゲットに合わせて各種類を選択、組み合わせて効果的に集客をするようにしてください。
弊社のコンテンツマーケティング支援サービスにも、ぜひお問い合わせください。