企業の採用活動やコンテンツ制作に用いられるインタビュー動画は、作り手の想いが強く映像に現れます。
制作時の企画により、スタイリッシュでかっこいい印象の動画に仕上がることもあれば、反対にポップで馴染みやすいイメージになることもあるからです。
動画を思い描いた通りの印象に仕上げたいなら、さまざまな事例を知っておくことをおすすめします。
事例は参考動画として企画時に役立つため、イメージに近いかたちで動画の制作が可能です。
そこで今回は、かっこいいインタビュー動画の事例をご紹介します。
採用向けや対談動画など種類別に紹介するため、イメージに合う参考動画を見つけられます。
かっこいいインタビュー動画の事例紹介
かっこいいインタビュー動画を制作するには、さまざまな事例を知ることが大切です。
他社の事例を知っておくと参考動画として活用でき、動画制作の方向性を決めるときに大いに役立つからです。
また、一口にインタビュー動画と言っても、その中には複数の種類があります。インタビュー動画の種類は次の通りです。
- 採用のインタビュー動画
- 対談編集インタビュー動画
- 社長インタビュー動画
- 先輩社員インタビュー動画
- 新卒、新入社員インタビュー動画
それぞれの事例については以下で詳しく解説します。
採用のインタビュー動画
採用向けインタビュー動画とは、求人票の文章だけでは説明が難しい、具体的な働き方や企業風土などを映像で紹介する動画です。
かっこいい動画の印象に仕上げることで、洗練された企業イメージやバリバリ働けるような印象を与えられます。
【採用のインタビュー動画のメリット】
- 社員の熱意だけではなく、働き方や企業風土などを伝えやすい
- 求人票では伝わりづらい情報を発信でき、エントリー率の向上に寄与する
- 企業そのものを詳しく知ってもらえるため、購買促進にもつながる
【採用のインタビュー動画を活用できるシーン】
- 自社サイトの採用ページへの埋め込み
- 求人サイトへ求人票と共に掲載
- SNSの採用チャンネルで情報発信
かっこいい動画事例(1)タイガー魔法瓶
「タイガー魔法瓶」は、真空断熱ボトルや土鍋の圧力炊飯器などを開発するメーカーです。
非上場企業ではあるものの、世界64ヶ国へ関連製品の販売を行うなどグローバルに事業を展開しています。
上記は、タイガー魔法瓶で働く品質管理や研究開発、海外営業などのスタッフへのインタビュー動画です。
さまざまな部署で働く社員の声を紹介することで、幅広いターゲットにアプローチできます。
かっこいい動画事例(2)ブリッジインターナショナル
「ブリッジインターナショナル」は、インサイドセールスに重点を置いたBtoB向けのコンサルティングやBPOサービスを提供しています。
ITソリューションを提供する企業だけあり、かっこいい動画の内容に仕上がっています。
上記の動画では、複数の社員へインタビューを行いながら、「人事制度と研修制度をいかに充実させていくか」という自社サービスの強みについて解説している点が特徴です。
独自性のあるメッセージが込められた動画に仕上がるため、よりターゲットの心に刺さりやすくなります。
かっこいい動画事例(3)ショップジャパン
上記は、人気テレビショッピングの「ショップジャパン」を運営する、オークローンマーケティングの採用インタビュー動画です。
一般的な採用インタビュー動画とは異なり、ショップジャパンの場合はテレビ番組の特集のようにストーリーが構築されています。
新入社員に加え、経験豊富な先輩社員へもインタビューを行うことで、働き方や価値観の共有だけではなく、しっかりと企業のメリットやメッセージも発信できています。
対談編集インタビュー動画
対談編集インタビュー動画とは、顧客や取引先、社内のプロジェクトメンバーで対談を行い、その映像を発信する動画です。
メンバーの構成人員によって内容が大きく変化します。
独自コンテンツを制作する場合に最適です。
【対談編集インタビュー動画のメリット】
- 購買促進やブランディング、採用活動など複数の用途に応用できる
- オリジナリティの高いコンテンツで企業に対する注目度が高まる
- 外部からの知見やノウハウを取り入れて社員の意欲を向上できる
【対談編集インタビュー動画を活用できるシーン】
- 動画と文章をブログに掲載して独自コンテンツを拡充する
- YouTubeに投稿して動画コンテンツを充実させる
- SNSに掲載して自社サイトや商品ページへのアクセスを増やす
かっこいい動画事例(1)北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの雑貨店」は、北欧風のオシャレな雑貨や衣料品、インテリアなどを販売するオンラインショップです。
サイト内には暮らしに役立つ多数のコンテンツが掲載されており、動画だけではなくオウンドメディアの成功事例としても参考になります。
同社では、2021年6月に、初のオリジナル映画となる「青葉家のテーブル」を公開予定です。
上記は、その映画に出演する西田尚美さんと市川実和子をキャストとして迎え、特別対談トークを行う動画です。
映画だけではなく、こうした対談動画をコンテンツとして発信することで、さらに注目度が高まります。
かっこいい動画事例(2)JAXA
上記は、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)」が制作した、若田光一氏と星出彰彦氏による対談動画です。
ドキュメンタリーのように構想が組み上げられており、対談動画の企画を練るときに参考になります。
対談テーマは、現場で求められるリーダーシップやコミュニケーション術、ミッション秘話など。
自社で対談動画を制作する場合も、上記のような特定のテーマを設定し、その分野に精通した人材をキャスティングすると成功につながりやすくなります。
社長インタビュー動画
社長インタビュー動画とは、社長自身がカメラの前に立ち、企業理念や熱のこもったメッセージなどを伝える動画です。
カリスマ性のある社長がメッセージを発信すると、動画そのものがかっこいい印象に仕上がります。
【社長インタビュー動画のメリット】
- 社長自ら企業メッセージを伝えることで会社に対する信頼性が高まる
- 企業のパーソナルカラーやイメージを広範囲に伝えられる
- 採用動画に活用すると視聴者の胸に気持ちが刺さりやすい
【社長インタビュー動画を活用できるシーン】
- 公式サイトの企業紹介ページや「社長のメッセージ」ページへ掲載
- 採用向けインタビュー動画と共に採用ページに埋め込み
- SNSやYouTubeの固定投稿コンテンツとして掲載
かっこいい動画事例(1)丸紅
総合商社である「丸紅」は、2020年3月に特別企画として社長インタビュー動画を公開しました。
厳しい商社事業において確かな手腕を発揮する柿木社長。上記の動画では、そんな柿木社長へ30の質問を投げかけながらインタビューを行っています。
質問の数は多いですが、動画は5分程度の短い尺におさまっています。
各質問に対してテンポよく進んでいくため、視聴者は飽きずに視聴することが可能です。
かっこいい動画事例(2)セイコーメディカルブレーン
「セイコーメディカルブレーン」は、福岡を中心に調剤薬局を展開する企業です。
上記は、セイコーメディカルブレーンを経営する岩井堂社長へのインタビュー動画で、映像を通じて社長の謙虚な姿勢が伝わってきます。
こうした社長のイメージは直接企業の印象へと影響するため、ブランディングとしても最適です。
先輩社員インタビュー動画
先輩社員インタビュー動画とは、先輩社員の熱意を映像で発信したり、普段の働き方に密着した採用向け動画です。
経験豊富な社員を取り上げることで、自社を志望する求職者に未来の姿を思い描いてもらえます。
【先輩社員インタビュー動画のメリット】
- 経験を積み重ねるとどのような仕事に発展するのかを知ってもらえる
- 求職者に未来の姿をイメージさせ、エントリー率の向上につながる
- 企業の魅力や自社で働くメリットを説明する際に説得力が生まれる
【先輩社員インタビュー動画を活用できるシーン】
- 新入社員インタビュー動画と共に採用ページに掲載する
- 中途採用向けの求人サイトで紹介する
- 会社説明会の資料動画として活用する
かっこいい動画事例(1)やさしい手
在宅介護サービスを提供する「やさしい手」が制作したインタビュー動画です。
内容は非常にユニークで、人事グループ部長である高橋諭子さんに、後輩が自由に質問を投げかける形式をとっています。
映像から後輩を深く思いやる高橋さんの優しさが伝わってきます。
こうした上司がいる職場であれば、視聴者の「この企業で働きたい」という思いが強まることでしょう。
かっこいい動画事例(2)Datumix
単なるインタビュー映像ではなく、「かっこいいグローバル企業」というイメージアップまで効果的に行っているのが「Datumix」です。
同社は物流向け最適化プラットフォームなどを提供しており、海外にもスタッフが在籍しています。
上記のインタビュー動画には海外スタッフも登場するため、グローバルで展開している企業だということが分かります。
また、登場する社員は入社したばかりのスタッフではなく、経験豊富な管理職や役職持ちの人材がほとんどです。
求職者にとっては、今後自分の上司になるかもしれない人なので、印象よくアピールすることで成果につながりやすくなります。
新卒、新入社員インタビュー動画
新入社員インタビュー動画とは、入社したばかりの社員の働き方を紹介したり、自社を志望したきっかけや入社後の想いを伝え、新卒向けの採用活動を効率化させる動画です。
新卒の求職者ともっとも立場の近い新入社員を活用するのがポイントです。
【新卒、新入社員インタビュー動画のメリット】
- 新卒の求職者と立場が近く、視聴者の共感を呼びやすい
- 動画で紹介する内容は企業選びの参考になるため、自社に合う人材が集まりやすい
- 入社後のミスマッチが起きづらく早期離職率の低下につながることも
【新卒、新入社員インタビュー動画を活用できるシーン】
- 自社サイトの採用ページに埋め込み
- 大学での校内説明会やオンライン説明会の資料動画として活用
- 企業のSNS採用チャンネルで公開して採用ページへと導く
かっこいい動画事例(1)ライク
「ライク」は、保育や人材、介護などの事業を展開する総合人材サービス企業です。
上記の動画では、入社して間もない社員を中心にインタビューを実施し、「仕事のなかで大切にしていること」や「入社してから感じたこと」などを紹介しています。
若手社員であっても熱意次第でさまざまな事業にチャレンジできることが分かります。
かっこいい動画事例(2)ソニー
大手企業「ソニー」でも、インタビュー動画を積極的に活用して採用活動につなげています。
上記は、主に複数の若手社員をピックアップし、入社したきっかけや今後の夢などについてインタビューを行っています。
動画には各部署からさまざまな若手社員が登場しますが、いずれも胸に熱い思いを持った人たちばかりです。
その情熱から、ソニーでは若手でも積極的にチャレンジできることが伝わってきます。
かっこいい効果的なインタビュー動画制作をするために
かっこいい効果的なインタビュー動画を制作する方法は次の通りです。
- 事前に入念な企画を練っておく
- 完成形のイメージに合ったキャスティングを行う
それぞれのポイントについて以下で詳しく解説します。
事前に入念な企画を練っておく
インタビュー動画がかっこいい内容に仕上がるかどうかは、事前に行う企画次第です。
動画制作の企画では、主に動画を作る目的や利用シーン、KPI、予算などを考えます。
また、インタビュー動画の場合は、インタビューを行う対象となるインタビュイーも決定しておかねばなりません。
仮にまったく企画をせずに動画を制作してしまった場合、「その動画でいったい何を伝えたいのか」という部分がぼやけてしまいます。
するとエントリーや採用ページへのアクセスといったコンバージョンに結び付かず、制作費が無駄になってしまうのです。
「どのような企画を構成すればよいか分からない」という場合は、動画制作会社に依頼してみましょう。
制作会社に依頼すれば、事前にヒアリングを行いながら動画のイメージアップが可能です。
完成形のイメージに合ったキャスティングを行う
キャスティングはインタビュー動画の制作におけるキモと言えます。
インタビュイーを誰に設定するかによって、動画の印象が大きく変わるからです。
かっこいいインタビュー動画を制作するなら、当然かっこいい印象を与えるインタビュイーを用意すべきでしょう。
採用動画であれば自社のことをよく知る社員を活用したり、対談動画だと特定分野に精通するインタビュイーを用いたいところです。
また、キャスティングはインタビュー動画の制作費にも深くかかわってきます。
製作費をなるべく抑えたいという場合は、社長や自社のスタッフを中心にキャスティングを組むとよいでしょう。
インタビュー動画やその他動画制作に関するご相談、ご依頼を承ります。
どうぞお気軽にお問い合わせください。