インフォグラフィックアニメーション動画の制作と使い方|インフォ+アニメならではのメリット

インフォグラフィックアニメーション動画の制作と使い方|インフォ+アニメならではのメリット動画

プロモーション動画を作る際に重要となるのが、製品の特徴やメリットに裏付けを与え、視聴者からの信頼を獲得することです。

しかし、妥当性を確立するためにはある程度の説明が必要になるため、動画が長尺化して視聴率が下がってしまうケースも珍しくありません。

上記のようなケースで役に立つのが、今回ご紹介するインフォグラフィックスアニメーションです。

インフォグラフィックスアニメーションを使うと複雑なデータを映像化でき、情報を端的に伝えられます。

そこで今回は、インフォグラフィックスアニメーション動画の基本知識やメリット、制作方法などを解説していきます。

複数の事例付きで解説しているため、インフォグラフィックスアニメーションをより理解しやすくなるはずです。

インフォグラフィックスアニメーション動画とは

インフォグラフィックスアニメーション動画とは、情報をグラフや表などで分かりやすく表現したインフォグラフィックスと、テキストやイラストに動きを加えるアニメーション映像を組み合わせた動画です。

インフォグラフィックスの主流は画像を使った情報伝達

そもそもインフォグラフィックス(Infographics)は、難解なテキストなどを画像などを使って視覚的に分かりやすく表現する手法です。

従来、インフォグラフィックス画像としてオウンドメディアや企業の公式ブログなどによく用いられてきました。

では、難解なテキストや情報とは何かと言えば、たとえば統計データをもとにした数値、あるいは調査によって明らかになったデータなどが挙げられます。

以下の図は、上記のような複雑な情報をインフォグラフィックスを活用して分かりやすく表現した例です。

出典:TAKARA BELMONT

仮に上記のようなデータをテキストで表現しようと思えば、「自分の言いたいことが相手にうまく伝わらなかった経験がある人は全体の66.5%で、うまく伝わったと感じる人の2倍になることが分かりました」といったような長い文章となってしまいます。

しかしインフォグラフィックスを使うことで、グラフや表などを一目見るだけで内容が即座に理解することが可能になります。

また、たとえば企業用のブログなどで経営やマーケティング、経理などに役立つ実務情報を発信している場合でも、難解な専門用語を解説するときにインフォグラフィックスは非常に有効です。

インフォグラフィックスに動画を組み合わせて理解度向上

さらに現在では、もともと情報を分かりやすく伝えられるインフォグラフィックスにアニメーション動画を組み合わせた活用方法が注目を集めています。

文章よりも画像、さらに画像よりも動画のほうが情報を端的に伝えられるため、ユーザーの理解度向上を促進できます。

たとえば以下の動画では、インフォグラフィックスをうまく活用しながら自社サービスの訴求を行っています。

『あるクルマの一生 -平均で見る日本の自動車-』

動画内には「給料半年分」というアナウンスが流れますが、イラストや数値などを使ったインフォグラフィックスを使うことにより簡易的なナレーションだけで意味が通じます。

インフォグラフィックス画像のように補足的な文章を追記する必要もなく、よりシンプルに相手に情報が伝わるのです。

インフォグラフィックスアニメーション動画は理屈やイメージに強い

インフォグラフィックス動画では、アニメーション映像と組み合わせて情報を訴求するケースが珍しくありません。難解なデータや情報を視覚的に表現するには、実写よりも映像表現の自由度が高いアニメーションのほうが好相性だからです。

そもそも情報を端的に表現するのに向くインフォグラフィックスですが、アニメーション映像と組み合わせることで以下のようなメリットが生まれます。

メリット(1)アイデア次第で自由な映像を表現できる

アニメーションが実写映像と異なる点は、アイデア次第で自由に映像を表現できることです。たとえば実写であれば人が空を飛ぶような映像を撮影することは困難ですが、アニメーションだと非現実的な映像であろうと動画に組み込めます。

出典:ソニー損保 公式YouTubeチャンネル

たとえば上図のような動画を実写で撮影しようと思えば、距離的に同じシーンを同時に撮影するのは困難です。仮に東京と大阪の実写映像を組み合わせるとしても、莫大な撮影費と手間が発生してしまうでしょう。

また、インフォグラフィックス動画では解説する情報に合わせて何度も映像が切り替わるため、シーンに合わせて最適な映像を作成・表現できるアニメーションのほうが理に適っていると言えます。

メリット(2)幅広いターゲットに訴求できる

インフォグラフィックス動画にアニメーションを活用するメリットは、幅広いターゲットに訴求できることです。

先述した通り、アニメーション映像では自分の思うように映像を作成することができます。よって視聴者の馴染みやすいイラストやキャラクターを自作することも可能です。

たとえば以下の動画では「企業におけるサービス紹介」をテーマにしています。

内容そのものは硬質なイメージがあるものの、アニメーションを全面的に用いることでソフトな印象に仕上がっていることが分かるでしょう。

もしもシークスMosimosiiX|インフォグラフィックスムービー

よって性別や年齢を問わず、誰にとっても視聴しやすい動画に仕上がっています。

アニメーション映像によって「企業=硬いイメージ」を払拭できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

メリット(3)無形商材のPRに向いている

無形商材を扱っている場合、製品のメリットや強みを訴求するのは非常に難しいものです。

製品そのものの形が定まっていないため、たとえ文章や画像でメリットを訴求するにしても抽象的で膨大な情報量の説明となってしまいます。

一方、抽象的なイメージもイラストなどで容易に表現できるアニメーション映像なら、端的に無形商材のPRが可能です。抽象的なイメージを具体化することでユーザーの理解度が促進されます。

さらに情報量をコンパクトにまとめると、コンバージョンに結び付きやすい点も大きなメリットです。

インフォグラフィックスアニメーション動画の制作ポイント

インフォグラフィックスアニメーション動画を制作するポイントは以下の通りです。

  • 目的と用途を絞り込む
  • ターゲットやペルソナを明確にする
  • 動画制作会社を厳選する
  • イメージに近い参考動画を見つける

より質の高いインフォグラフィックスアニメーション動画を制作するには、何よりも最初に行う企画作りが重要になってきます。

上記4つのポイントは、いずれも企画の段階で考えておくべき項目です。それぞれ詳しく解説していきます。

目的と用途を絞り込む

まずは動画を制作する目的や用途を決めていきます。

動画制作の目的とは、動画を運用するうえで自社が達成したいゴールです。

たとえば、「ECサイトへのアクセス数を伸ばして売上を向上させる」であったり、「ランディングページにおける資料請求の確約数を増やす」などがあります。

目的を明確にした後、今度は用途を絞り込んでいきましょう。

動画の用途とは、どのようなシーンで動画を運用するかを定めたものです。

動画はコーポレートサイトやオウンドメディアに掲載することもできれば、営業メールやSNSの投稿に添付したり、プレゼンや展示会の資料として活用することもできます。

よって設定した目的に合わせ、最適な活用シーンを想定しておくことが大切です。

上記のように動画の用途については、さまざまな活用シーンを想定することができます。ただし、目的に関しては1つの動画に対して1つのみ設定することがポイントです。

一度に複数の目的を設定してしまうと伝えたいことが多岐に渡り、結局何を伝えたいのかが分かりにくくなるからです。

ターゲットやペルソナを明確にする

次に行うべきことは、動画を訴求するターゲットやペルソナを決定することです。

ターゲットを設定するときは、「30代 男性」といったように大まかな人物像のイメージを決めていきます。その後、抽象的なターゲットイメージをさらに細分化させ、ペルソナを決定していくのが基本的な流れです。

あらかじめペルソナを決めておく理由は、ターゲットの属性や情報が不明瞭なままだと実際に動画を見た視聴者に内容が刺さりにくく、コンバージョンに至らない可能性が高まってしまうからです。

そのため、少なくとも以下のような要素を検証して具体的なペルソナを想定しておくようにしましょう。

  • 氏名
  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 家族構成
  • 職業
  • 世帯年収
  • 通信環境や利用デバイス
  • 将来の目標 など

動画制作会社を厳選する

最近では、インフォグラフィックス動画の実績豊富な動画制作会社も増えてきました。

制作会社の数が増えるとそれぞれ品質や価格帯が大きく異なるため、あらかじめ依頼する制作会社を選別しておく必要があります。

動画制作会社を選ぶポイントは以下の通りです。

  • 品質の高さや企画、目的にそった制作ができるかを確認する
  • マーケティングノウハウを有する制作会社を選ぶ
  • インフォグラフィックスアニメーション等の特殊な制作が可能か確認する

特に、マーケティングノウハウを持つか否かという点は非常に重要です。

制作会社にマーケティングノウハウがないと動画の品質や価格ばかりが重視される傾向があります。しかし、いくら質が高く価格の安い動画でも、実際に運用をして効果が出なければ意味がありません。制作会社がマーケティングに精通しているほど、運用効果を意識したうえで動画制作を行ってくれます。

動画制作の前に企画提案などの手順を踏む必要があるため、時間に余裕があるうちに実施しておきましょう。

イメージに近い参考動画を見つける

最後に、これから制作しようとする動画のイメージに近い参考動画を見つけることも大切です。

動画制作会社に依頼する場合は、最初に「どのような動画を制作したいか」という点を的確に伝えなければなりません。動画のイメージは言葉で説明するのは難しいものの、ベンチマークとなる参考動画があれば容易に完成形の姿を伝えることができます。

参考動画を見つけるには、事前にさまざまなインフォグラフィックスアニメーション動画の事例を参照していきましょう。以下の章にてインフォグラフィックスアニメーション動画の事例を紹介しています。

各種動画の内容やカスタムで動画の制作費は大きく変わってきます。
以下のシミュレーターで希望する動画の料金を計算しましょう。
動画制作お見積もりシミュレーション

インフォグラフィックスアニメの事例

インフォグラフィックスアニメーション動画の事例は以下の通りです。

事例(1)サイバーエージェント

テクノロジーソリューション CyberAgent AD AGENCY

サイバーエージェントが運営する「CyberAgent AD AGENCY」は、企業のマーケティング担当者向けにWebプロモーションの最新情報を紹介するサイトです。上記は、同サイトの特徴や強みをインフォグラフィックスを使って解説したプロモーション動画となっています。

動画の冒頭ではまずWeb広告市場の規模拡大や、そのうちのサイバーエージェントの市場占有率などをアニメーションを活用したデータで解説しています。サービスの訴求を行ううえで上記のような解説を含めることで、サービスの強みに裏付けを与えられ、視聴者からの信頼を獲得することが可能です。

事例(2)flier

本の要約サービスflier_サービス紹介

「flier」は、ビジネスパーソンにおすすめの書籍を10分間で読めるように要約してくれるサービスです。書籍は自分で探す必要がなく、あらかじめ自分の好みや目的を登録しておくと自動的におすすめ書籍を紹介してくれます。

上記の動画では、50秒あたりからインフォグラフィックスを活用した説明が始まります。たとえば「完読するまで平均6時間かかるビジネス書でも、同サービスなら10分で読める」、「1,000冊以上のラインナップから1日1冊ずつを追加配信」といった情報を、イラストやグラフを使って分かりやすく表現している点が特徴です。

事例(3)オムロン

2033年の未来と技術の進化

複雑なデータを論理的に、分かりやすく表現できるインフォグラフィックスは企業の事業展望を伝える際にも役立ちます。なぜなら事業展望などを伝えるためには、数値やデータを使った訴求が必須だからです。

上記の動画では、オムロンの未来予測「SINIC理論」が解説されています。オムロンの考える2033年の社会やその社会を構成する同社の技術などを、さまざまなデータから紐解いていきます。そして、このような複雑な情報を伝えるのにはインフォグラフィックス、それもアニメーションを駆使したインフォグラフィックス動画が最適です。

この動画にはナレーションがいっさいありませんが、インフォグラフィックスとアニメーションで視覚的に情報を伝えることで、画面を見ているだけで内容が理解できます。

事例(4)iCash

iCash(アイキャッシュ)サービス紹介動画

「iCash」は、未払いの養育費や残業代といった自分が持つ権利をお金に変えることができるサービスです。アプリで自分の権利を申請することで審査が行われ、無事に審査に通過すると権利に対する料金がウォレットに貯まります。

上記の動画は同サービスを紹介したプロモーション動画ですが、インフォグラフィックスとアニメーションを活用することで非常に短い動画の尺に仕上がっています。動画の尺が短くなると制作費を削減することができるため、インフォグラフィックスアニメーションは低予算で動画を作りたい人に最適です。

 

弊社では動画制作の企画から制作、運用までワンストップで提供しています、ぜひお問い合わせください。

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