SNSの動画マーケティング|YouTubeを含む動画SNSを利用してマーケティングする方法

SNSの動画マーケティング|YouTubeを含む動画SNSを利用してマーケティングする方法動画

昨今では、スマートフォンを利用しSNSを日常的に活用することは当たり前になってきました。

InstagramやTwitterなどで写真や動画を楽しむというのは生活の一部になっており、企業の広告やブランディングなどのマーケティング活動もSNSを活用しない手はありません。

特に、動画によるマーケティングは注目を集めやすくわかりやすいので多くの企業が取り入れ始めていますが、各SNSには特徴があり効果的なマーケティングを行うためには自社のサービスや商品に適した媒体を選ぶ必要があります。

この記事では、動画マーケティングで成果を出すために、動画マーケティングを行うメリットや各種SNSの特徴と広告費用、活用事例等をご紹介します。

SNSマーケティングで動画を使うことは必須に

これまでSNSでマーケティングを行う場合には、ターゲット層の注目を惹きそうな広告の文章や、目で見て映える画像を用いるのが一般的でした。

ですが今ではSNSでのマーケティングといえば動画を用いるのが主流になっています。

SNSでの動画市場が拡大している

SNSでの動画市場は年々拡大しており、特にスマートフォン動画広告の需要が大きくなっています。

動画広告は、これまで主流だったSNS上の静止画中心でのマーケティング活動や企業と顧客間でのコミュニケーションと同水準まで達しており今後もますます発展が見込まれています。

動画広告市場は2018年には約1800億円だったものが2021年には、倍の約3600億円まで到達する見込みです。

伸びる動画市場

またそのうちの90%以上はスマートフォン動画広告となっており、ユーザーの日常生活の一部となったSNSに対する動画広告の需要が伸びていることが分かります。

動画を活用するメリット

スマートフォンユーザーのライフスタイルの変化により注目されている動画マーケティングですが、そもそも動画にはマーケティングの観点から優れている点が2つあります。

・目を引きやすく覚えやすい

視覚的に動きのある「動画」は静止画やテキストに比べて、多くの人の興味を引くことができます。

表示されれば、視聴者が読む作業を行わなくても内容が入ってくるのでストレスなくコンテンツを届けることができます。

また、動画コンテンツは脳の構造上、単純なテキストよりも定着率が高いため何気なく視聴した動画でも記憶に残りやすいというメリットがあります。

・ 伝えられる情報の量がテキストよりも多い

自分が知りたい情報を探している時、たくさんのブログを読み漁っていたら予想以上に時間が経っていた、という経験がある方も多いでしょう。

文字を読むには、多くの時間を必要とします。

3000文字のブログを1ページ読むのにも最低5分~10分ほどかかります。

ところが動画コンテンツの場合、同じ情報量でもテキストよりも短い時間で内容を理解することができます。

情報量が多ければ多いほど、視聴者は、商品やサービスに関してイメージが湧きやすくなるので効果的なマーケティングが可能になります。

動画コンテンツが広まった背景

では、どうしてここまで動画コンテンツを視聴することが日常的になったのでしょうか。

主な要因としては2つ挙げられます。

・インターネット環境の全国的な向上

一昔前まで、動画コンテンツの再生にトラブルはつきものでした。

動画の読み込みに時間がかかる、画質が荒く視聴できないなど日常的に利用するにはサービスの質が悪くなかなか普及には至りませんでした。

ですが、光回線によるIPV6や4G、5Gといった通信速度の改善が進み、動画をストレスなく視聴できる環境が全国的に整ってきました。

スマートフォンによるモバイル端末にも同様の通信速度が提供されているので、通信量の多い動画コンテンツへの接触の機会が増えました。

・各種SNSの動画サービスへの尽力

TwitterやFacebook、Instagramなど多くのユーザーを抱えたSNSプラットフォームが動画サービス市場への進出の動きを強めています。

Twitterは、2020年11月10日にフリートと呼ばれるショートムービー機能の提供を発表しました。

これまで以上に動画を通じたコミュニケーションが活発になることが予想されます。

Instagramでも、2020年8月5日に新機能リールを日本で公開しました。

人気のリール動画は数千万回以上も再生されているため、企業のマーケティングにも活用が検討されています。

文字や画像が動画に置き換わる

これまでの企業のマーケティング活動は文字や画像で行われてきました。

ただ、近年では動画でのマーケティングの方が製品やサービスに関する理解を高めるのに有効とされる見方が増えています。

投資効率の観点からも文字や画像→動画の動きが強まっています。

また、消費者からも動画によって製品やサービスに関して詳しく知ることができ、自分に関心のある動画が表示され非常に役に立ったという声も多いです。

動画をマーケティングで活用するには

これまでの文字や画像で紹介されてきたコンテンツは今後動画に置き換わっていきます。

では、どんな方法で動画を活用すれば良いのでしょうか。よくある事例に以下のものがあります。

サービスや商品のラインナップ紹介

自社で提供しているサービスや商品にはどんなものがあるのか、動画を通して伝えることができます。

文字の羅列になってしまうと抵抗がありますが、映像付きでラインナップを紹介することでわかりやすく飽きにくいコンテンツが作成できます。

各サービスや商品のPR動画

サービスや商品1つ1つについてその魅力やポイントを伝えることができます。

興味をそそるようなパッケージデザインやネーミング、コンテンツ企画を映像化することで多くのターゲット層にマーケティングができます。

コミュニケーションの起点となるコンテンツ系動画

SNSのユーザーは面白い動画や知ってほしい動画をシェア(共有)することができます。

たくさんのユーザーにシェアされることで、これまでコミュニケーションの無かったユーザーとの接点が生まれるのでより効果的なマーケティングが可能です。

使い方のマニュアル紹介

商品やサービスに関して、時には使い方がわからない場合や間違えた利用方法を認識しているユーザーもいます。

後ほどのトラブルを防ぐためや、消費者の満足度向上のためにも使い方のマニュアルや注意事項を動画で紹介するようにしましょう。

ユーザーに上手く利用してもらうことで価値が大きくなる、調理器具等のプロダクトで有効な動画の種類です。

会社案内・施設案内

動画コンテンツはサービスや商品への利用だけではなく、会社案内や施設案内等の採用活動にも利用できます。

会社の経営理念の共有や外からはわかりにくい施設紹介などは、信頼感や安心感を与えることができます。

就職や転職を考えていたり、入学を考えている方向けに紹介動画を作成しましょう。

動画マーケティングのポイント

動画マーケティングを行う上でどのような点に注意したら良いのでしょうか。

動画の視聴者に今後も注目してもらい、自社のサービスや商品に興味を持ってもらうためには次の3つを意識してください。

  1. 視聴者が身近に感じるような動画を作成する
  2. スマホでの視聴に合うように
  3. SNSの特徴にあったコンテンツを提供する

詳しく解説していきます。

視聴者が身近に感じるような動画を作成する

動画を作成しようとするとつい、テレビCMのようにキャスト選びやストーリー構成、撮影場所など作り込む方も多いですが視聴者は作りこまれたCMのような動画を見たいと思っているでしょうか。

SNSの動画コンテンツはあくまで視聴者の日常生活のほんのひと時で見られるものです。

視聴者が受け入れやすいように、つい身近に感じるようなコンテンツや共感を得られるようなコンテンツ作成を心がけましょう。

スマホでの視聴に合うように

現在はスマホでの動画視聴が主流ですが、動画が見やすいからというわけではありません。

細かい文字のコンテンツやパッと見で目を引かないコンテンツは望まれません。多くの人にストレスなく視聴してもらえる様に、スマホでの視聴ということを念頭においてコンテンツを作成しましょう。

SNSの特徴にあったコンテンツを提供する

SNSとひとくくりではあるものの様々なサービスがあり、それぞれに特徴や文化があります。

長い動画が見られるのか、短い動画がメインなのか等動画の長さ1つとってもそれぞれ適したSNSがあります。

自社のコンテンツに合ったSNSを選択しましょう。

動画でマーケティングをするSNS一覧と最適化

では実際にSNSで動画マーケティングを行う際にどのSNSを使用し、どのような特徴を踏まえておけばよいのでしょうか。各SNSについてまとめました。

YouTube

youtube

数ある動画プラットフォームの中でも利用者数が群を抜いて多いのがYouTubeです。

ログインユーザーですら20億人を超えており動画マーケティングを行う上で欠かせない媒体の1つです。

ユーザー層としては10代~40代の約80%がスマホから利用しており、日常生活での動画視聴が活発です。

動画広告としての出稿やサービス・商品に関する動画を作成してのコンテンツマーケティングなど用途によって使い分けが出来ます。

Facebook

facebook

SNSの先駆けともいえるFacebookですが、今でもなお世界最大級のユーザー数を誇ります。日本だけでなく世界的に人気のSNSなので、グローバルな商品展開などにも活用できます。

Facebookが他のSNSと違う点は、原則として実名での登録が推奨されている点です。

ユーザーの属性が明確なので狙い通りのターゲットにリーチ出来ます。

また、多少固い内容でも受け入れられやすく、精度の高いマーケティングを行いやすいです。

Instagram

Instagram

映える写真の投稿が人気のInstagramは、特に若い女性のユーザーが多いです。総ユーザー数は約3000万人で半数は30代以下という、勢いのあるSNSです。

文章よりも画像や動画などの方が好まれるので、パッケージデザインが優れている商品のマーケティング活動や、若い女性に対してアプローチしたい場合に有効な手段です。

Twitter

twitter

20代~40代を中心に人気のSNSで国内のアクティブユーザーは約4500万人です。

日常に関する文章でのつぶやきが多いですが、ショートムービーや画像+文章での投稿なども数多くされています。

Twitterは、「いいね」や「リツイート」などの拡散力が魅力のSNSです。

まだ認知されていない場合や未開拓のユーザー層へのリーチなどに適しています。

TikTok

tiktok

10代~20代を中心に爆発的な人気を集めているのがTikTokです。

ショートムービーで有名人になる方も多く、著作権フリーで利用できる音楽を使って誰でも、気軽に動画を作成し投稿出来ます。

基本的にPC版は無く、スマホでの利用がほとんどなので日常的にスキマ時間で利用するユーザーが多いです。

全画面で表示されるので内容が理解しやすく、自動で動画が再生されるのでストレスなく様々な種類の動画を視聴可能です。

SNSの「動画広告」も合わせて活用

それぞれのSNSには、広告を出稿することが出来ますが、それぞれ異なった特徴や料金体系があります。

ビジネスによっては効果の期待できない媒体もあるので事前に確認しましょう。

YouTube

YouTube広告は、視聴された時間や再生回数に応じた費用が発生します。目安としては3円~20円というのが一般的です。

シミュレーションを行うこともできるので、予算をオーバーしてしまったなんてことも防げます。
YouTube広告は以下の4種類があります。

TrueViewインストリーム広告

ユーザーが視聴したい動画の前に表示される。
5秒後にスキップできる広告と15秒以下のスキップ不可の広告を選択できる。

TrueViewディスカバリー広告

検索したコンテンツに類似している広告動画を表示。
ユーザーが動画をクリックした場合に広告が表示される。

バンパー広告

6秒以下の広告でスキップ不可。

アウトストリーム広告

YouTube広告をYouTube以外のサイトやサービスに表示する。

基本的YouTube広告は短い時間での視聴になります。

YouTubeにはゲーム実況やゲーム内容のプロモーション等が多いので、短い広告でゲームの名前や内容に興味を持ってもらい、動画コンテンツへの誘導や自社サイトへの誘導などが有効です。

同様に、自社の商品紹介を行っている動画コンテンツへの誘導の手段として広告を出す企業が多いです。

Facebook

Facebook広告には2種類の課金方式があります。

インプレッション課金

1000回表示される度に費用が発生。

クリック課金

広告がユーザーにクリックされる度に費用が発生。

Facebook広告は性質上、ターゲット層にむけて制度の高い広告を出せます。

単価は数百円ほどで、広告費の設定方法もいくつかあるので自社に合った最適な方法でマーケティングが可能です。

Facebookへの動画広告は年々増加しており、映える動画でのブランディングはもちろん、リリースしたアプリをインストールしてもらうためのプロモーションなどが目立ちます。

無料のアプリインストールから収益化を考えている場合にオススメです。

Instagram

若年層への動画マーケティングにはInstagramが有効です。Instagramは4種類の課金方式から選べます。

CPM

広告が1000回表示される度に費用が発生。

CPC

広告がクリックされる度に費用が発生。

CPI

広告からアプリがインストールされる度に費用が発生。

CPV

動画広告の再生時間に応じて費用が発生。

若い女性などは、実際に商品を利用している動画や憧れのInstagramユーザーが商品を持っているなどの影響を受けやすい傾向があります。

女性向けの商品やタレント起用等が可能な場合はInstagram 動画広告が有効です。

Twitter

Twitterには多くの機能があり、目的に応じて広告を設定することが出来ます。

単純に商品の購入やアプリのインストールだけでなく運用アカウントのフォロワー獲得や拡散させたいツイートに対しても広告を出せるので幅広い活用法があります。

CPM

広告が1000回表示される度に費用が発生。

CPC

広告がクリックされる度に費用が発生。

CPI

アプリがインストールされる度に費用が発生。

CPV

動画広告の再生時間に応じて費用が発生。

CPF

獲得したフォロワー数に応じて費用が発生。

CPE

ツイートに対するアクションに応じて費用が発生。

Twitterユーザーは、話題になりそうな商品やサービスに関するツイートや動画を気軽に拡散してくれます。

コアユーザーの10代~30代がターゲットで話題性や意外性のある場合は、Twitter広告を活用しましょう。

TikTok

10代を中心に人気のTikTokですが最近では、大手飲料メーカーや通信業界からも広告をだしており注目のメディアです。課金方式は以下のとおりです

CPM

広告が1000回表示される度に費用が発生。

oCPM

CPMと同じく表示回数に応じて費用が発生。
CPMとの違いは、目的に合わせた属性のユーザーへ表示されるように最適化される点。

CPV

動画広告の再生時間に応じて費用が発生。

起動画面広告

アプリの起動時に広告が自動再生される。
全ユーザーに視聴されるため効果が高い。

ハッシュタグチャレンジ広告

広告主がハッシュタグを指定し、TikTokユーザーにハッシュタグに合った動画を投稿してもらい拡散を図る。
マーケティングの一貫と捉えられにくい。

インフィード広告

おすすめページに広告を表示できる。
9秒~15秒と比較的長い動画広告を設定可能。

課金方式は他のSNSと変わりませんが、TikTokは他にも広告の出稿方法があります。

これらはTikTok特有でインパクトがあり、効果も高い出稿方法ですが、費用は最低でも数百万円ほどかかります。

TikTokの動画広告では、インフルエンサーによるチャレンジ動画や漫画やドラマなどの娯楽メディアが有効です。

自社の商品やサービスを生かした数秒ほどのチャレンジ動画を作成可能な場合や娯楽メディアのPRを検討されている場合は効果的です。

動画広告では動画の製作費も別途必要になりますので、以下の動画制作料金シミュレーションフォームで費用感を把握してください。

動画制作お見積もりシミュレーション

各SNSでの動画マーケティング事例

実際にSNSでの動画マーケティングの事例を独自に分析して紹介していきます。

宅配クリーニングのリナビス(YouTube)

【リナビス】38秒 Ver 高品質でおせっかいな宅配クリーニング

普段あまり目にすることの無いクリーニング作業を実際に見ることで、クリーニングというサービスがより身近に感じられます。

クリーニングにおいて重要な清潔感や安心感にもつながり、顧客も気分良くクリーニングを依頼することが出来ます。

ドミノ・ピザ(Instagram)

 
 
 
 
 
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ドミノ・ピザでは、動画による実際の業務風景だけでなく独自のキャンペーンやハッシュタグを利用した参加型イベント、ピザを活用したレシピ紹介等、様々な方法でマーケティングを行っています。

その多くは手軽に撮影された動画がメインなので、ユーザー側もコミュニケーションをとりやすくブランディング向上につながっています。

ソフトバンク(TikTok)

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000013746.html

ソフトバンクは、テレビCMで使用した音楽をもとに「#とおもいきやダンス」チャレンジというキャンペーンを行いました。

音楽に合うダンスをTikTokユーザーに考えてもらい、ダンス動画が流行ることでワイモバイルの学割キャンペーンの認知度を大幅に高めました。

ターゲットである学割対象のユーザーが多いTikTokを活用し、楽しみやすく参加しやすいキャンペーンを行うことで効果的な動画マーケティングを実現しました。

まとめ

SNSでの動画マーケティングは今後もさらに市場を広げることになるでしょう。

文章や画像だけでなく、動画を活用したマーケティングを行うことでさらに多くのターゲットにアプローチができます。

SNSユーザーの動画へのニーズが増加しているという流れに乗り遅れないためにも、各SNSの特徴を理解し、自社に合った動画マーケティングを始めていきましょう。

SNSの動画マーケティング、動画制作、動画広告について興味のある企業はぜひお問い合わせください。

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