インフォグラフィックの事例・活用例|サイト・ビジネス・コンテンツ、広報活動事例

インフォグラフィックの事例・活用例|サイト・ビジネス・コンテンツ、広報活動事例動画

これからインフォグラフィックを活用してプロモーションやマーケティングを実施したいなら、すでに公開されているさまざまな企業の事例や活用例を知っておくことが大切です。

インフォグラフィックとは、企業などが公開する複雑なデータや情報を簡潔に伝える手法です。コーポレートサイトやSNS、動画共有サイトなどあらゆる場面で活用できるため、動画マーケティングのなかでも費用対効果に優れた施策と言えるでしょう。

ただし汎用性が高いだけあり、目的や用途に合わせた最適な活用シーンの選択が必要になるため、事前に複数の事例を参考にして計画を立てなければいけません。

そこで今回は、インフォグラフィックの事例や活用例を、さまざまな用途から紹介していきます。インフォグラフィック画像に加えてインフォグラフィック動画も紹介しているため、あらゆる活用方法を知ることができます。

インフォグラフィックとは?

インフォグラフィックとは、データや情報といった文章や言葉で説明するのが難しい要素を簡潔に表現する手法です。

たとえば自社の市場占有率を画像や映像で伝えることで、文章や言葉で説明するよりも視覚的・聴覚的に情報を訴求することができます。よって特に複雑な情報を取り扱う企業には相性が良く、いまではインフォグラフィック画像・動画は共にさまざまなシーンで活用が進んでいます。

今後インフォグラフィック画像を制作するにせよインフォグラフィック動画を作るにせよ、まずはインフォグラフィックの種類を知っておくことが大切です。ここでは、インフォグラフィックでよく活用される種類について詳しく解説します。

インフォグラフィックスグラフ

インフォグラフィック事例

出展:https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/000546/

インフォグラフィックで利用されることの多いタイプは、グラフを使ってデータを視覚的に表現したものです。上図のように1つの情報に対して情報が多岐に渡る場合、文章だとかなりの文字数を割いて説明する必要がありますが、インフォグラフィックならイラストを挿入するだけで端的に情報を伝えられます。

上図のように円グラフを使ったものもあれば、棒グラフや折れ線グラフを活用するケースもあります。また、グラフ以外にも図や表を使ったインフォグラフィックも代表的です。

インフォグラフィックス年表

インフォグラフィックス事例

出展:https://infogra.me/ja/infographics/10922

年表のインフォグラフィックでは、過去に起こった出来事を年代ごとにイラストや図を使って表すことができます。特に歴史の長い企業にとっては、自社の沿革を紹介する際などに年表を使ったインフォグラフィックが有効です。

インフォグラフィックスダイアグラム

インフォグラフィック事例

出展:https://www.tripadvisor.jp/blog/ZooAquarium/

ダイアグラムは、特定の情報をイラストや幾何学的なモデルで表現する手法です。

たとえば企業のサービス紹介などでコンセプトやストーリーを解説する際、抽象的なイメージをイラストなどで具体化するときに役立ちます。特に動画では、グラフィックス要素に動きや音声を加えたモーショングラフィックスと併用するケースも珍しくありません。

インフォグラフィックス地図

インフォグラフィック採用サイト事例

出展:https://www.hitachi-hightech.com/jp/about/data/

インフォグラフィックでは、地図のイラストや図を使って情報を簡易的に伝える方法もあります。なかには世界地図や日本地図を使った具体的なイメージのものもあれば、路線図といった抽象的な表現方法も存在します。

たとえば世界地図を利用する場合には、上図のようにグローバル展開している地域を紹介するときに最適です。

インフォグラフィックスフローチャート

インフォグラフィック事例

出展:http://weddingphotography.com.ph/6861/how-to-make-movies-helpful-infographic-flowchart-guides/

フローチャートとは、物事の流れやプロセスを図式化する手法です。物事を順序立てて説明したいときには、フローチャートを使ったインフォグラフィックが効果的です。

インフォグラフィックの用途

次にインフォグラフィックの用途を考えていきましょう。

複雑な要素を画像や動画を使って端的に表現できるインフォグラフィックは、実にさまざまな用途に活用できます。たとえば企業の公式サイトやWeb記事、採用サイトにとどまらず、サービス紹介やコンテンツマーケティング、イベントなどにも応用可能です。

ここでは、インフォグラフィックの用途や活用シーンについて解説していきます。

コーポレートサイトやオウンドメディア

インフォグラフィックは、特にコーポレートサイトやオウンドメディアで活用されることが多いです。なぜならサイトやWebページに含まれる内容は膨大な情報量になりやすく、情報を簡潔に説明できるインフォグラフィックと相性がよいからです。

たとえば自社サービスを紹介する際には、サイト内の会員数やアプリの累計ダウンロード数などのデータを可視化することで、サービスのメリットや魅力に裏付けが生まれます。

また、オウンドメディアやブログで記事を発信する際には、複雑な専門用語や調査データなどを解説するときにインフォグラフィックが効果的です。より分かりやすい情報を記事に含めることで読者の理解度が促進され、ページを最後まで見てもらえる可能性が高まります。

コーポレートサイトやオウンドメディアにインフォグラフィックを活用すると、Webページへのアクセス数が向上しやすい点もメリットの一つです。検索エンジンはユーザーに役立つ情報ページを上位表示しようとするため、インフォグラフィックがあれば間接的なSEO対策に役立ちます。

採用サイト

最近では、採用サイトやコーポレートサイトの採用ページにインフォグラフィックを活用する企業も増えてきました。採用サイトでは想定年収や休日日数といった数値データを掲載することが多く、それだけインフォグラフィックとは相性がよいからです。

採用サイトにインフォグラフィックを活用したデータを掲載しておくと、求職者は求人票や求人サイトなどを閲覧せずとも、採用サイトのみで必要な情報を取得できます。よって採用サイトからエントリーページへスムーズに移行しやすく、エントリー率の向上といった効果が期待できます。

採用サイトによく含まれるインフォグラフィック情報と言えば、売上状況や市場シェア率といった企業情報のほか、従業員数や年齢構成といった採用データなどが代表的です。

サービス・企業紹介

サービスや製品、企業の特徴や魅力を伝えるには、裏付けとなるデータが必要になるケースもあります。そのような場合にもインフォグラフィックは有効です。

たとえばビジネス書を10分で読めるよう要約するサービスがあるとすれば、「ビジネス書を完読するには平均6時間かかるところを、このサービスなら10分で済ませられる」といったインフォグラフィックで訴求することができます。

また、自社の事業展望を伝えるため、年表のインフォグラフィックを活用して中期経営計画を紹介するといった活用も可能です。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供して売上の拡大を目指す施策です。上記の採用サイトやサービス紹介でプロモーションとしてインフォグラフィックを活用するのとは異なり、価値あるコンテンツでUX(顧客体験)や顧客価値を高め、最終的には自社のファンを獲得していくことを目指します。

では、どうやってデータなどの情報を扱うインフォグラフィックをコンテンツマーケティングに活用するかというと、一例として「ユーザーが求める、他方では公開されていない情報を簡潔にまとめる」と言う訴求方法があります。

東洋経済オンラインは2021年6月29日、「新型コロナウイルス 国内感染の状況」という記事を公開しました。これは単なる記事ではなく、新型コロナウイルスの感染状況や医療体制の推移などをインフォグラフィックで簡潔にまとめたもので、メディアの情報発信としてわかりやすくまとまっていると思われます。

厚生労働省の報道発表資料をもとに独自のグラフが作成され、コロナ禍で消費活動や働き方に困惑する人たちの重要な情報源となりました。精密な情報記事であったことからTwitterでも拡散されています。よって同記事は、インフォグラフィックを活用した立派なコンテンツと言えるでしょう。

コンテンツマーケティングの利点は、上の例のように人々からの話題を呼び、情報の拡散が期待できることです。サービス紹介や企業紹介のように直接的な売上に影響する施策ではありませんが、自社やブランド、製品などに対する信頼や認知を獲得する手段として効果的です。

インフォグラフィックの活用事例

最後に、インフォグラフィックを活用した事例をご紹介します。先述した通り、インフォグラフィックの活用方法は企業によってさまざまで、複数の活用事例を知っておくと制作時に企画を考案する際に役立ちます。

一目で信頼性の高い証券会社だと分かる(SBI証券)

SBI証券のコーポレートサイトには、自社サービスのメリットや強みを訴求したさまざまなインフォグラフィックが掲載されています。

特に証券会社で重要な要素となるのが口座数です。口座数が多いほど多くのユーザーに利用されていることを表し、自社サービスの信頼性につながります。SBI証券では、口座数の推移をグラフ化し、インフォグラフィックとして紹介しています。

メリットの証明となる数値やデータをいたるところに掲載することで、信頼のおける償還会社であることが一目で分かります。インフォグラフィックを使ってサイトを構築する際の大きな参考になることでしょう。

【SBI証券】
https://go.sbisec.co.jp/cp/cp_6million_20210420.html

 

過去に掲載したインフォグラフィック情報をデータ化(ソニー損保)

ソニー損保では、「ソニー損保のインフォグラフィックス」という専用ページを解説し、過去に紹介したインフォグラフィック情報を1ページにまとめています。

インフォグラフィック事例

ソニー損保のオウンドメディアにこれだけのインフォグラフィック情報が蓄積されているのも、それだけメディア内でさまざまな情報を発信しているからです。

たとえば「お盆の帰省に関する調査データ」や「新成人のカーライフ意識調査」など、そのときどきの時代変化を捉えたインフォグラフィックを提供しており、いまでは同社独自のコンテンツへと変化しています。

インフォグラフィックを活用してコンテンツマーケティングを実施したい企業にとって、非常に参考になるサイトと言えるでしょう。

【ソニー損保】
https://www.sonysonpo.co.jp/infographic/

事業構想を可視化して採用活動を効率化(JR西日本)

【<公式>JR西日本】創造本部 新卒採用ムービー「想像以上を、創造せよ。」 Full ver.

JR西日本では、21年卒採用向けにインフォグラフィックを活用した動画を公開しました。

動画では主に同社の事業構想が紹介されており、中期経営計画をもとにした将来の計画が一目で理解できます。採用サイト以外にも会社説明会や就職イベントにも活用できるため、非常に費用対効果の高い動画と言えるでしょう。

データを視覚化してメリットの裏付けを訴求(三菱鉛筆)

新開発ゲルインク『uni-ball one(ユニボール ワン)』ノート、くっきりキマる。

三菱鉛筆では、同社が開発した新型ゲルインク「uni-ball one」をインフォグラフィックスアニメーション動画を使って訴求しています。

上記の動画でインフォグラフィックスが登場するのは1分20秒あたりです。「認知心理学の手法である記憶再生課題において、濃い文字のほうが正答率が高いことが明らかに」というデータを、視覚的なグラフを使って説明しています。

事実、uni-ball oneのボールペンを使うと、ノートなどにくっきりとした濃い文字を残すことができます。この動画では、自社製品のメリットにつながるデータをインフォグラフィックスで表現している点が大きな特徴です。

地図イラストで事業内容を効果的にPR(佐川グローバルロジスティクス)

佐川グローバルロジスティクス 会社紹介ムービー Corporate Profile movie

地図イラストを効果的に活用しているのが、物流サービスを展開する佐川グローバルロジスティクスです。

動画ではまず日本地図のイラストを使って自社スタッフの社員数を紹介しています。その後、イラストは世界地図へと拡大され、今度はグローバル事業についてナレーションも活用したうえで解説を行っています。

ここまでの流れを解説するのに要するのはわずか10秒。Webページであれば多くの文章を駆使して構成を練り上げる必要がありますが、動画にすることでコンパクトに仕上がっています。

会社紹介を簡素なイラストのみで表現(住友商事)

住友商事とは? -Who is Sumitomo Corporation? -

会社紹介動画にうまくインフォグラフィックを活用しているのが、上記動画を公開した住友商事です。

総合商社である住友商事は歴史が長く、会社情報や事業内容を説明するには膨大な情報量が必要です。しかし、上記の動画ではイラストや図などをうまく使うことにより、約5分の非常に短い映像に仕上がっています。

また、本編にはすべてアニメーション動画を活用しており、「大手の商社=硬いイメージ」という印象がいっさいありません。初めて住友商事に触れるユーザーにとっても、非常に馴染みやすい印象に仕上がっています。

インフォグラフィックス画像、動画の制作に関してはぜひお問い合わせください。

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